1. トップ
  2. 部門
  3. 救命救急センター

救命救急センター

基本方針

 救急という性格上、不特定多数の患者さんが来院されること、救命のため時間との戦いであることから、 受診していただいた患者さんにすべて満足いただけず、ご迷惑をおかけしていることと思います。 現在のヒト、モノを合わせた医療資源の中では、すべての患者さんに満足していただくのは難しいかもしれません。 私たちは受診していただいた患者さんに納得のしていただける良質の医療をめざし、今後とも努力してまいります。

診療内容

 本院は総合病院であると同時に救急告示病院、研修指定病院であるので、救急疾患については他のどの病院より力を入れて取り組んでおります。 救命救急センターに勤務している医師はすべての救急に初期対応できるようにトレーニングされております。 診療専門科以外もまず、救命救急センターの医師が診察し、対処いたします。 その場合患者さんの重症度、緊急度にあわせ適宜専門医を呼び出し診察してもらう体制となっています。


救命救急センター(時間内)

日勤帯:初期研修医 2-3名、専攻医1-2名、指導医1-2名、看護師 7-8名
 

救命救急センター(時間外)

準夜帯:初期研修医 3名、専攻医 1名、指導医 1-2名、看護師 5名
深夜帯:初期研修医 2名、専攻医 1名、指導医 1名、看護師 5名

救命救急センターQ&A

Q

  1. 救命救急センターの診療体制を教えて下さい。
  2. 中部地区の救急告示病院と中部病院救命救急センターの違いは何ですか。
  3. 救命救急センターで出来る診療はどのようなものですか。
  4. 沖縄では"たらい回し"がないと、新聞で報道されていました。
  5. 救急で診察を受けたら、どれだけ高くなるのでしょうか。
  6. 院外処方で普段は近くの薬局でもらっているのですが、夜間は閉まっているのでどこでもらえばいいのですか。
  7. 内地の救急と沖縄の救急はどこがちがっているのでしょうか。
  8. 救急ですぐ診てもらいたいのに、非常に待たされたと知人か言っていましたが、待ち時間はどれ位ですか。
  9. 診察だけで薬も出してもらえず、帰宅させられました。帰宅後非常に不安でした。初診料まで払っているのだから、薬ぐらい出してもいいのではないでしょうか。

質問:救命救急センターの診療体制を教えて下さい。

回答

勤務時間帯等により若干の変更がありますが、基本的に次のようになっています。
救命救急センター(時間内)
日勤帯:初期研修医 2-3名、専攻医1-2名、指導医1-2名、看護師 7-8名
これが救命救急センターの午前8時から午後5時までの体制です。
時間内は開業医からの紹介、周囲の介護施設からの紹介が多くなっています。
救命救急センター(時間外)
準夜帯:初期研修医 3名、専攻医 1名、指導医 1-2名、看護師 5名
深夜帯:初期研修医 2名、専攻医 1名、指導医 1名、看護師 5名
病棟当直(時間外)
・ 内 科 :初期研修医 1-2名、専攻医1名、指導医1名
・小 児 科 :初期研修医 1名、専攻医1名、指導医1名
・ 外 科 :初期研修医 1名、専攻医1名、指導医1名
・産婦人科 :初期研修医 1名、専攻医1名、指導医1名
・麻 酔 科 :初期研修医または専攻医1名、指導医1名
・ I C U :専攻医1名、指導医1名
・ C C U :専攻医または指導医1名
・ N I C U :指導医1名
時間外は病棟当直と協力しながら救命救急センターの患者さん対応をおこないます。
深夜でも病院内に医師が毎日25-26名待機しているので、重症患者が複数重なる時、軽症でも診療待ちの患者さんが多い時には、 すぐ応援できる体制となっています。

質問:中部地区の救急告示病院と中部病院救命救急センターの違いは何ですか。

回答

新聞に掲載されている本日の救急当番病院が救急告示病院といえば分かりやすいかと思います。
正確には1964年の「救急病院等を定める省令」に基づき、都道府県知事が告示する病院です。 救急指定病院ともいわれます。
 国は救急現場で軽症、重症患者さんが入り交じって診療を受けると、患者さん側、医療側にも不都合が多いと考え、 軽症患者さんは初期救急医療機関へ、中等症の患者さんは2次救急医療機関へ、重症の患者さんは3次医療機関で診察をする体制を作りました。 現在沖縄県では初期28ヶ所、2次26ヶ所、3次4ヶ所の医療機関が救急患者さんを受け入れています。 中部地区では宜野湾記念病院、中部徳洲会病院、ハートライフ病院、中頭病院と中部病院が救急告示病院であり、 初期、2次患者さんは4病院で、3次患者さんは救命救急センターのある本院で受け入れることとなっています。 ただし、中部病院は古くからすべての救急患者さんを受け入れてきた経緯があり、 中部病院は救命救急センターであっても初期、2次、3次の患者さんを受け入れておりますので、ご安心下さい。
 救命救急センターは、24時間体制で、どのような重症患者さんさんにも対応できる設備、人員を備えています。 妊婦さんの交通事故など複数の科の医師が必要な患者さんさんにも対応できます。 中部地区、ひいては沖縄県の救急医療の最後の砦として、他病院からの救急患者さんの転院も受け入れています。 沖縄県内には救命救急センターは3つ(全国で196カ所)ありますが、中部地区には中部病院1つです。

質問:救命救急センターで出来る診療はどのようなものですか。

回答

地元2新聞に掲載される「救急当直医」をごらんください。
県立中部病院救命救急センターの欄では内科、小児科、外科、整形外科、産婦人科、脳神経外科、循環器科、心臓外科が診療できるとなっています。 特に注目していただきたいのは産婦人科で中部地区で夜間の診察をしているのは中部病院だけです。 また、他の病院は診療時間の制限があるのですが、中部病院では一日中患者さんを受け入れています。
 本院は総合病院であると同時に救急告示病院、研修指定病院であるので、救急疾患については他のどの病院より力を入れて取り組んでおります。 救命救急センターに勤務している医師はすべての救急に初期対応できるようにトレーニングされております。 上記に書かれていてる診療科以外もまず、救命救急センターの医師が診察し、対処いたします。 その場合患者さんの重症度、緊急度にあわせ適宜専門医を呼び出し診察してもらう体制となっています。

質問:沖縄では"たらい回し"がないと、新聞で報道されていました。

内地での患者受け入れができないという理由の一つにベッド満床が上げられていますが、 中部病院が満床になると"たらい回し"となるのではないでしょうか。

回答

救命救急センターには診察後、経過観察を必要とする患者さんのためにベッドが20床備えられております。 症状軽減した患者さんは帰宅となりますが、さらに治療や検査が必要と考えられる患者さんは一般病棟に入院となり、移動していただきます。 その一般病棟が550床ということになります。 一見たっぷりベッドに余裕がある印象があるようですが、実際は治療入院中の患者さんが沢山おられ、利用できるベッドは限られているのです。 だいたい、毎日40名の患者さんが退院されて空きベッドが出ます。 そこに外来から約20名入院され、救命救急センターからも20名の入院があります。 従って救命救急センターからの入院患者さんが多くなった場合には"中部病院が満床で入院が出来ない"ということになります。 しかし、われわれは先輩方から引き継がれた「空きベッドは作るもの」のポリシーのもと、あらゆる手段を尽くして、重症患者さんを受け入れるための空床を確保します。 そのために以下のようなことを行っています。

  1. 病気がよくなり退院間近の患者さんへの繰り上げ退院依頼
    (申し訳ありません。無理なお願いをいつも快くお引き受け頂きありがとうございます)
  2. 状態の落ち着いているものの経過観察のため入院が必要な患者さんには転院紹介(紹介をしていただいた病院へ逆紹介等)
  3. 入院紹介先病院から中部病院への転院の延期依頼
  4. 本院の外来から予定入院患者さんへの入院延期
  5. どうしてもベッドが確保出来ない場合には責任を持って他病院に紹介

このように、たとえ満床状態であったとしても、我々は中部地区の、また、沖縄県の救急医療の最後の砦として、 緊急の患者さんは受け入れる努力を続けております。
患者さんにもご協力を頂きたいことがあります。 医師が診察した後、重症でないと判断された患者さんに関しては、中部地区内外の病院へ転院して頂く場合があること、 非常に患者さんが多い時は待ち合いのソファーや簡易ベッドなどで経過観察を行う場合もありますのでご了承頂きたいと思います。

質問:救急で診察を受けたら、どれだけ高くなるのでしょうか。

回答

救命救急センターを受診し、診察後症状がよくなり、帰宅となるような場合には基本的に支払いは以下の様になっています。
救命救急センターでは診察料は日勤帯(8:30~17:00)では初診料(実費2700円)+検査料+処方箋料で計算されます。 (ただし当院は紹介中心の病院になっており、日勤帯で紹介状をお持ちでない場合、特定療養費3150円が発生することがあります) 時間外(17:00~22:00)(6:00~8:30)では上記に加え時間外加算(6歳以上2300円、6歳未満3450円)、また深夜帯 (22:00~6:00)になると深夜加算(6歳以上4800円、6歳未満で6950円)も発生しますので日勤帯と深夜帯では金額がおよそ2倍変わる可能 性があります。 実際に支払っていただく金額は上記を合計した総額に対して
0~5歳:総額×2割負担
6~69歳:総額×3割負担
70歳以上:総額×1割負担(高額所得者は3割負担)
を支払っていただくことになります。 また当救急センターでは入院経過観察室が設けられており、必要あれば救急室入院となり、その際には金額も異なってきます。
  0~5歳6~69歳70歳~備考
診察料        
初診料 2700円 2700円 2700円  
検査料 相当 相当 相当  
処方箋料 相当 相当 相当  
特定療養費 3150円 3150円 3150円 8:30~17:00受診で紹介状なし
時間外加算 3450円 2300円 2300円 17:00~22:00 6:00~8:30 受診
深夜加算 6950円 4800円 4800円 22:00~6:00 受診
休日加算 3650円 2500円 2500円 日・祝の6:00~22:00
負担額 総額×0.2 総額×0.3 総額×0.1 70歳以上の高額所得者 総額×0.3

質問:院外処方で普段は近くの薬局でもらっているのですが、夜間は閉まっているのでどこでもらえばいいのですか。

回答

夜間ならびに祝祭日の処方は原則として院内薬局からの処方になります。 会計の際に薬券を発行いたしますので、院内薬局に薬券を出していただき、薬を受け取ってください。 非常に稀ですが、夜間ならびに祝祭日であっても院外処方箋をお出しすることがあります。 これは院内に在庫がない薬剤で、当日または翌日午前9時以降の内服でも構わない場合のみです。 このような場合には診察中に医師または看護師から説明があると思いますが、 院外処方箋を受け取った際には会計に確認していただけますと私たちも助かります。 尚、診療報酬の取り決めにより、院内処方と院外処方を同時に発行できませんのご了承下さい。

質問:内地の救急と沖縄の救急はどこがちがっているのでしょうか。

回答

日本の救急医療システムは一次救急、二次救急、三次救急と、患者さんの重症度に応じて、病院が指定されています。 内地ではこの分類に従って、患者さん自身または救急隊が重症度を判断して、受診する病院を決めることになります。
沖縄県では県立病院群が中心となって救急医療を担ってきました。 沖縄県ではアメリカの医療体制を元にしていたため、24時間、365日受診でき、重症度に関わらず一次から三次まで対応できる、 いわゆる「ER」を基本とした体制となっています。
このような体制をとる病院は内地にも増えてきていますが、まだ少ないのが現状です。 当院は国内で最初に「ER」の体制を取った病院です。
参考:日本救急医学会 ER検討特別委員会
http://www.jaam.jp/er/public/public_faq.html

質問:救急ですぐ診てもらいたいのに、非常に待たされたと知人か言っていましたが、待ち時間はどれ位ですか。

回答

当院は軽症から重症まですべて対応する救命救急センターです。
センターには様々な病気や重症度の異なる多くの患者さんが受診されています。 診察までの、手順をご説明します。
自家用車や徒歩で受診された患者さんはまず、受付をしていただきます。 カルテが出来たら看護師が血圧や体温など測定しながら、病状の確認をさせていただきます。 そこで緊急度の判断をさせていただきます。 急ぎで処置が必要な方を優先させていただきます。 病状の程度が救急ではあるがさほど緊急度が高くないと判断された方は、順番を待っていただくことになります。 救命処置などが必要な最重症の方がいらっしゃる場合や、受診患者数が多い場合には待ち時間が長くなることもございますが、 待ち時間が一時間を超える場合は病棟の当直などを呼び出し、人員を増やして出来るだけ早く診療出来るように対応しております。 尚、救急車にて来院の場合でも重症でないと判断された場合は他の患者さんの重症度により、 診察や検査など待っていただく場合がありますのでご了承下さい。
受付から診察終了し会計終了まで
平成20年度 受付から帰宅までの時間
※ 経過観察、検査結果待ちや点滴、抗生剤等の治療患者も含めて

質問:診察だけで薬も出してもらえず、帰宅させられました。帰宅後非常に不安でした。初診料まで払っているのだから、薬ぐらい出してもいいのではないでしょうか。

回答

御質問ありがとうございます。 説明が足りず帰宅後不安な思いをおかけしたことにつきましては心よりお詫び申し上げます。
「診察後には必ず薬が必要か」について答えさせていただきます。
症状によっては薬が必要でない場合、もしくは薬がかえって悪い影響を及ぼす場合があります。 例えば風邪はウイルスによって起こる病気です。 これに細菌のみに効果がある抗生物質を服用することは効果が無いばかりではなく、薬剤耐性菌を増やすことに繋がります。 それ以外にも薬剤の副作用で不利益を被ることがあります。我々は「必要に応じて、状況に応じて薬を処方する。」原則をとっています。
従いまして、必要な場合はお薬をお出ししますが、病気の経過で薬を更に続けるか、薬を中止していいかの判断は、その場では難しいので、 近くの医療機関の受診をお奨めすることもあります。
今回のように医師が薬は不要としても、不安に思われる場合は担当医師または看護師より、しっかり説明をお受け下さい。

スタッフ紹介

高良剛ロベルト
豊里 尚己
山口 裕
宜保 光一郎
中山 由紀子
岡 正二郎
佐久川 俊樹
木全 俊介

 

診療実績

年間救急搬送件数&救急受診総数(2008年12月~2009年11月)

救急受診総数:39349名 (小児患者数11515名) (入院率 19.4%)
 
救急搬送件数:6010名
 
入院者数:7639名

学会発表・論文発表

後期研修プログラム

カリキュラム

0372.jpg

理念
「地域で必要とされる救急医療を理解し提供できる医師」を育成する。
 
当院では後期研修のみの募集は今まで行われませんでしたが、平成22年度より救命救急科専攻医として後期研修の募集が行われています。
4年間のプログラムで、各専門科ローテーションと救急センター勤務より成っています。1例を下記に示します。
 
卒後年 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
PGY3 内科 外科 小児 整形 麻酔 救急
PGY4 ICU CCU 救急
PGY5,6 救急
選択として上記救急となっている期間に脳外科、神経内科、腎臓内科、耳鼻科、産婦人科、皮膚科などをローテーション可能。他施設院外研修も可能。
 
 

勤務体制

032.jpg

卒後4年目以降の後期研修医を含むER専従医が下記3交代勤務。
卒後4年目は年度初期は日勤で、救急スタッフのバックアップのもとに勤務。年度途中でスタッフの合議のうえ単独で準夜・深夜の勤務を開始。
卒後3年目後期研修医の救急ローテーション時は日勤で勤務します。
 
 
 
日勤:6:00-15:00(早番) 1名、 8:30-17:30(通常) 1~3名
準夜:15:00-24:00 1~2名
深夜:22:00-7:00 1名
 
勤務の間隔は最も短くて日勤通常→日勤早番、あるいは連日で同シフト(準夜→準夜など)。
つまり、早番後に同日の深夜を勤務したり、準夜後に次の日勤を勤務することはありません。
月に約20シフトをこなします。
 
初期研修医は日勤でPGY1 1人、PGY2 2人、準夜でPGY1 2人、深夜でPGY1 1人となっています。
この他、準夜、深夜は各科(内科、外科、小児科、産婦人科)当直が初期研修医、後期研修医、スタッフとそれぞれ勤務しています。
 
 
 

カンファレンス/レクチャー

  • 月に1回のM&Mカンファレンス
  • 2週間に1回のスタッフレクチャー
  • 月に1回の消防隊との症例検討会
  • 2週間に1回の総合内科との救急から外来フォローにした症例の検討会
  • 週に1回の病棟回診(救急から入院した患者さんのフォロー)
  • 年に1人程度、約1週間アメリカから救急のDrを招聘。
  • 救急をローテーションしている初期研修医には毎日勤務終了後にポートフォリオを用いた振り返りを行っています。
 
 

学生実習もしくは研修医の見学

学生見学は春季、夏季に行っています。
短期医師研修も行っています。
詳細は臨床研修プログラムページを参照してください。
 

救命救急科医専攻プログラム

研修概要

 初期研修において、救急外来(ER)で仕事に必要な知識、技能、態度の最低限を体得し、さらに後期研修で研鑽を積み重ねることを目標とする。 後期研修は、ERにて指導的立場で行動でき日本救急医学会専門医を取得出来るようにプログラムされている。 後期研修では、ER診療(軽症から最重症まで)、専門的分野研修(CCU、ICU、院内各専門科など)の2つが大きな柱となる。 特に専門的分野は小児科・産婦人科を含め内科的/外科的すべての分野に及ぶことが出来る。 ERに関わる患者の加療に関与する。 また地域の医療状況、病院外救護に関することの理解は重要であり積極的に勉強会・研修会等に参加することを目標にしている。 また当院の救命救急科は離島医療の支援も行っているため理解を深めてもらうようにしている。

研修スケジュール

 初期研修(全プログラム共通)+4年間の救命救急科専攻研修

専攻研修スケジュール

卒後3、4、5、6年目

病院内研修を基本とする。
例) 病院内必須研修  CCU,ICU
    病院内他科研修  内科、小児科、外科、産婦人科、整形外科、皮膚科、耳鼻科など
    地域機関病院   南部医療センター、県立北部病院等