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感染症内科

感染症内科 近況報告

<エクスターン報告>

・2012年7月から広島県立病院 総合内科から当院に短期研修(6ヶ月)として広沢秀泰先生が来られました。

感染症内科に所属して病棟での感染症診療のマネージメント、細菌検査室での実習(1ヶ月)、そしてコンサルテーション業務をこなしながら、当院での感染症診療のスタイルを学んで頂きました。

・2012年12月から沖縄協同病院 内科から露木寛之先生が短期研修(2ヶ月)の予定で来られています。

基本方針

感染症内科は「感染症診療と感染管理を通して社会に貢献する」を理念として活動しています。

診療内容

1)感染症診療とは


感染症内科は主に熱のある患者さんを診るグループです。発熱の多くは、何らかの微生物にかかる(感染する)ことにより発生します。

原因となる微生物の多くはウイルスや細菌、まれに寄生虫などのこともあります。幼小児や高齢者、また何らかの基礎疾患を持つ方は重症化しやすく、入院治療が必要になることもあります。

発熱の原因は感染症だけではありません。薬の副作用、腫瘍(癌やリンパ腫)、膠原病などのこともあります。発熱の原因を探し出し、治療するのがわれわれの主な仕事です。
診断に際しては、じっくりと時間をかけて詳しく病気の経過を伺います。そして頭の先から足先まで、丁寧に診察を行います。熱の原因を探すためには、血液検査やレントゲン検査以上に、患者さんの症状を良く聴くことが大切なのです。
細菌による感染症の治療には、抗菌薬(抗生物質)が使われます。抗菌薬の使用量の増加に伴い、抗菌薬に効きの悪い細菌(耐性菌)が急速に増加しています。

私たちは、このような耐性菌を治療するだけでなく、生み出さない適切な抗菌薬治療に心がけています。また、病院全体で適切な抗菌薬治療が徹底されるように、医師、研修医のみならず、薬剤師や検査技師とともにさまざまな対策を継続しています。



2)感染管理とは


感染症はヒトからヒト、あるいはモノや動物などからヒトへ伝搬する病気です。したがって、この伝搬を防ぐこともわれわれの重要な任務です。

感染管理とは、病院内外で発生する感染症の動向を的確に把握し、特に病院内で広がることを防ぐ活動です。
県内でも特に重症な患者さんの集まる当院では、感染管理には特別に配慮しております。しかし、目に見えない微生物への対策は容易ではありません。さまざまな場面で、患者さんとご家族にご協力いただくことがあります。ご理解をお願いいたします。
 

 

主な予防策

主な対象

標準予防策

すべてのヒトの血液・体液・粘膜への直接の接触を避ける

採血時などに手袋を着用

すべての患者を対象

接触感染予防策

手指や一部の環境を介して、触れることによって感染する

手袋、エプロン

耐性菌、腸炎、ヘルペス、疥癬など

飛沫感染予防策

咳やくしゃみなどで発生する「飛沫」を吸い込むことで感染する。飛沫は1‐2メートル飛び散る。咳やくしゃみをするヒトが、鼻と口をティッシュなどで押える「咳エチケット」を守ることが大切。

手袋、マスク、ゴーグル

インフルエンザ、おたふく、風疹など

空気感染予防策

咳やくしゃみで発生する飛沫より、さらに小さい「飛沫核」を吸い込むことで感染する。飛沫核はとても小さいので、空気中を長時間漂う。

微粒子用マスク

結核、麻疹、水痘

 

3)予防医療

 

 いくつかの感染症はワクチンにより予防が可能です。感染症内科は、予防可能な病気に対するワクチン接種を強く勧めています。

 主にインフルエンザ、麻疹、風疹、おたふくかぜ、水痘、肺炎球菌、B型肝炎、A型肝炎などのワクチンを接種しています。小児のワクチン接種は小児科が担当しております。

 外来では上記のワクチンを含めて海外渡航などの旅行前のワクチン接種やマラリア予防のための予防内服についてもご相談させて頂いています。詳細は感染症内科外来をご参照下さい。

 

 

4)特殊な感染症への対応

 

 当院はエイズ拠点病院および第二種感染症指定医療機関に指定されています。HIVや新型インフルエンザなどに感染された方に、安心して適切な医療を提供できるようにいろいろな職種(看護師、薬剤師、検査技師、栄養士、事務職員、医療ソーシャルワーカー、など)が集まった医療チームで対応しています。

 

感染症内科外来のご紹介

○ 感染症内科外来の概要

・感染症内科としての独立した外来は設けておりません(内科外来にて診療を行います)。

・感染症内科医が診療を行う曜日は下記になります。事前に電話等で受診予約をお願いします。

  月曜日:午前 火曜日:なし 水曜日:午後 木曜日:午前 金曜日:なし

・発熱、咳、発疹(ほっしん)等の症状がある場合には、受付で必ずその症状をお伝え下さい。

(症状によっては診療する場所を変更する場合があります。また咳、鼻水、咽頭痛がある場合にはマスクを着用してご来院下さい。)

・症状によって一般内科外来の新規患者担当者がまずは診察させて頂きますが、必要に応じて感染症内科医が共同で診療にあたります。

 

○ 特殊な感染症診療についての外来

① HIV感染症

・当院は「エイズ治療拠点病院」であり、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染されている方々の診療をさせて頂いています。

・原則的に予約を事前にして頂いた上で診療させて頂きますので、下記をご参照下さい。

<予約方法>

ー 病院代表(098-973-4111)に電話をして「地域連携室に受診調整のため繋げてほしい」と伝える

ー 地域連携室の担当者と予約調整を行う

ー 外来を受診する(場所は通常は内科外来になります)

※受診調整以外の健康状況のご相談等は電話ではお受けしかねますので、ご了承下さい。

 

② ワクチン接種

・ワクチン接種を希望される方々や、ワクチンに関わるご質問などを含めてご相談に乗らせて頂きます。

就学、就労、海外研修でワクチン接種が必要な方

健康維持のためワクチン接種をしたい方

(妊娠されている方の場合には事前にかかりつけの産婦人科医とご相談下さい)

・当院で接種しているワクチンは下記になります

 ★ ワクチン費用は概算であり状況により変動することがあります

 ★ ワクチン費用以外に実際の接種に際しては「受診料(初診または再診料)+処置料」が加算されます

<予約方法>

・当院代表電話番号(098-973-4111)にご連絡頂き、交換手に「ワクチン接種の希望」とお伝え下さい。

受付担当者につながせて頂いて、ご希望のワクチンなどについていくつかご質問をさせて頂きます。

・お伺いした内容をふまえて、接種担当者から来院日を調整させて頂くためのご連絡を致します。

・渡航までの日数が短いとご希望のワクチンが接種できないことがあります。ご連絡はお早めにお願いします。

スタッフ紹介

成田雅
椎木創一
高山義浩
髙倉俊一

学会発表・論文発表

感染症内科 業績集(2009年〜2012年)

現在、当院感染内科に所属している医師(椎木、高山、谷口)の論文、学会発表、著書などを紹介しています。

発表当時は当院に所属していないものも含んでいます。

 

後期研修プログラム

<研修医教育>

発熱した患者さんを適切に診断し、最適な治療を提供するように、教育活動を繰り返しています。

◎ 初期研修医

【目標】

・発熱患者への論理的なアプローチの仕方を学び、ひとりで実践出来るようにする。

・抗菌薬の基本的な使用方法を習得し、実践出来るようにする。

・以上2点について、自ら学ぶ方法を身につける。

・患者を守り,自らを守る感染対策の基礎を身につける。

【方法】

・主に入院患者の診療を通じて感染症の診断、治療、経過フォロー、そして予防に繋がる教育を行う。

・診断的アプローチの方法を知る

塗抹検査(スメア)、培養検査(血液培養など)、血清検査、画像検査

・抗菌薬の使い方の基本を習得する

・感染予防のための手指消毒と防護具の着脱、安全器材の使用法を習得する

・院内感染発生時の対応を理解する(結核、インフルエンザ、ノロウイルス、CD関連腸炎など)

 

◎ 後期研修医

【目標】

感染症診療について広く経験と知識を身につけ、感染管理を通じて施設、地域での予防活動に関われる。

【方法】

沖縄県立中部病院 感染症内科における後期研修の概要を参照下さい。

【応募】

通常は当院の内科研修コースの一環として受け入れさせて頂きますが、希望者の方のニーズに合わせてご相談に乗らせて頂きます。

内科後期研修の受け入れ担当者にご連絡をお願いします。