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精神神経科

精神神経科医専攻プログラム

研修概要

沖縄県立中部病院精神神経科における後期研修は、5年間を原則としている。 その期間中に総合病院精神科医としての基礎を学び、研修終了時には総合病院の一般精神科医として独立して診療し、 精神保健指定医、精神神経学会専門医と日本総合病院精神医学会認定専門医取得に向けて準備する。 また、沖縄県立中部病院の臨床研修の特徴であるマンツーマンの「屋根瓦方式」による研修に従って、 下級研修医の指導を積極的に行うだけでなく、研修医チーム全体のリーダーの役割も果たす。
沖縄県立中部病院は精神科指定病床を有していないため、総合内科に所属し、リエゾン精神医学を通して、身体合併症を伴った統合失調症、 うつ病、認知症等の一般病棟における入院治療の研修を行う。 また、精神科の専門治療環境が整った沖縄県立精和病院と連携し、任意入院、医療保護入院、措置入院例の診療を経験し、 さらには沖縄県立南部医療センター・こども医療センターの精神科身体合併症向けの閉鎖病棟における精神科管理を研修する。
身体表現性障害、ストレス関連障害、不安障害(パニック障害)の診断と治療は、沖縄県立中部病院の精神神経科外来診療を通して習得する。
せん妄をきたす疾患、症状精神病、アルコール依存症および離脱症状群は病棟コンサルテーションを通して研修する。
がん治療あるいは疼痛管理などの緩和ケアにおける精神科サポートは、緩和ケアチームの中核を担うことで習得する。
自殺未遂などの精神科救急への対応に関しては、院内の救命救急センターのスタッフの協力のもとで診療を行う。
精神科研修においては、精神疾患の診断と治療に必要な技能と知識を習得し、より良い患者-医師関係の構築に必要な基本的姿勢と態度を身に付ける。精神科 コンサルテーションと総合内科との合同回診および合同カンファランスを通して、精神科医として身体疾患の治療に際しての心理・社会的側面へ常に配慮し、包 括的な医療を実践する。また、チーム医療における精神科医の役割を十分に担い、他科からの研修医も受け入れ、上級医として指導にあたる。
精神科研修全般を通して面接技法の習得に専念し、支持的精神療法などのさまざまの精神療法を身につけ、 向精神薬の安全な使用法を十分に習得する。 また、医療保護入院を中心にした精神科関連法規と入院制度を理解し、精神科における医療、福祉、行政の連携を行う。

認定・指定資格紹介

  1. 精神保健指定医: 厚生労働大臣によって与えられる国家資格。
    精神保健福祉法に規定された「指定医の職務」を行う上で必要な知識及び技能を有すると認められる医師で、 措置入院や医療保護入院のための診察を行う。臨床医として実務経験5年以上(精神科臨床医として実務経験3年以上)を有し、 厚労省令で定めた研修課程(18時間)を修了し、ケースレポートが公衆衛生審議会の精神保健福祉部会の審査で認められた精神科医。
  2. 日本精神神経学会認定専門医: 所定の条件(精神科専門医研修施設での指導医のもとでの研修、 3年以上の精神科臨床経験(初期臨床研修を除く)、指定されたケースレポート等)を満たした者に対して受験資格が与えられる。
  3. 日本総合病院精神医学会認定専門医: 所定の条件(精神保健指定医取得もしくは精神神経学会専門医取得と3年以上の総合病院勤務、 専門医認定講習会の受講、指定されたケースレポート等)を満たした者に対して受験資格が与えられる。

週間スケジュール

時間
〜7:30
7:30〜8:15 内科合同
Grand Round
内科との合同
Conference
内科との合同
Conference
内科との合同
Conference
8:30〜9:00 AMプレ回診 AMプレ回診 AMプレ回診 AMプレ回診 AMプレ回診
9:00〜10:00
AM
外来
第2診室で
シニアの
講義
放射線科
合同
カンファ
外来研修
面接
病棟
コンサル
テーション
外来研修
面接
10:00〜12:00
AM
外来研修
面接
病棟
コンサル
テーション
 
12:30〜13:15
PM
精神科の
コアレクチャーは
年間6コマ
(昼食)
全科必修
コアレクチャー
(昼食)
全科必修
コアレクチャー
(昼食)
全科必修
コアレクチャー
(昼食)
全科必修
コアレクチャー
(昼食)
全科必修
コアレクチャー
 
13:15〜14:00
PM
PMプレ回診 緩和ケア
委員会資料作成
PMプレ回診 PMプレ回診 PMプレ回診
14:00〜17:15
PM
病棟
コンサル
テーション
病棟
コンサル
テーション
病棟
コンサル
テーション
病棟
コンサル
テーション
面接
レビュー
16:00〜17:00
PM
緩和ケア
委員会および
緩和ケア回診
ジャーナル
クラブ

(調整時間)
病棟
コンサル
テーション

年間スケジュール

3年次(後期研修1年目)

2ヶ月間の他科ローテーション研修

4年次(後期研修2年目)

2ヶ月間の他科ローテーション研修

5年次(後期研修3年目)

他施設研修(県立精和病院での精神保健指定医の取得準備)
精神保健指定医の取得準備のためのレポート作成
日本精神医学会専門医の受験資格取得のためのレポート作成

6年次(後期研修4年目)

2ヶ月間から4ヶ月間の精神科病床の指定を受けた他の県立総合病院(沖縄県立南部医療センター・こども医療センター)での研修も可能
日本精神医学会専門医の受験
精神保健指定医の資格申請
日本総合病院精神医学会認定専門医の受験資格取得のためのレポート作成

7年次(後期研修5年目)

日本総合病院精神医学会認定専門医の受験

ローテーションの紹介

当院の総合内科、救命救急センターでのローテーション研修を2ヶ月間単位で行う。
ただし、後期研修における他科ローテーション研修は、合計6ヶ月間とする。

他施設の研修機会の有無

精神保健指定医の取得準備のため、沖縄県立精和病院(6ヶ月間から12ヶ月間)で研修を行う。
総合病院の有床精神科診療を経験する必要があるため、精神科病床の指定を受けた他の県立総合病院での研修(2ヶ月間から4ヶ月間)を行なう。

取得可能な資格

沖縄県立精和病院の協力(他施設ローテーション制度の利用、あるいは臨任採用等)を得て、精神保健指定医を取得することを目指す。
精神保健指定医取得の取得と同時に日本総合病院精神医学会認定専門医を受験準備し、最短で専門医の認定を受けることを目指す。
平成18年1月に中部病院は日本精神医学会の精神科専門医制度のための研修施設の認定を受けており、 学会認定専門医の取得の準備は十分に可能である。

研修後の進路

研修終了後は、いずれかの県立病院に勤務することも可能である。
沖縄県には5つの総合病院と1つの精神科専門病院があり、進路に関しては様々な選択が可能である。

学会活動

沖縄県医学会への参加、沖縄県精神神経学会、日本精神神経医学会、日本総合病院精神医学会、日本精神病・精神療法学会、日本緩和医療学会、日本サイコオンコロジー学会で発表が可能である。
希望に応じて、その他の医学会への参加・発表も可能である。

経験できる症例の具体数・目標

研修業務に負担がかからないよう、病診連携と病病連携を活用して外来患者数を1日20人前後に調整している。 1日の新患は平均して3人前後であり、十分な外来研修が行える。 他科からの病棟コンサルテーションは、毎日3人前後ほどあり、様々な症例を経験することができる。 中等度のうつ病であれば、内科の協力で入院加療も可能である。 摂食障害も内科や小児科の協力で入院治療を経験することができる。
精神保健指定医取得に必要なレポート8症例は、沖縄県立精和病院の12ヶ月間の研修で経験可能である。
日本総合病院精神医学会認定専門医取得に必要なレポート8症例は、当院において6ヶ月程度で経験可能である。

指導医紹介

親富祖勝己:
医学博士。専門は精神病理学。
精神保健指定医、精神神経学会専門医、精神神経学会専門医制度指導医、
日本総合病院精神医学会認定専門医。
昭和56年3月、自治医科大学を卒業。
沖縄県立中部病院で初期研修を修了し、2つの離島診療所勤務(合計4年間)を経て、沖縄県の精神保健と精神科医療に従事。
平成3年4月、自治医科大学大学院入学。
平成7年3月同大学院卒業。
沖縄県立精和病院精神科部長を経て、平成15年4月より沖縄県立中部病院精神神経科部長。
平成19年10月、厚生労働省「精神腫瘍学の基本教育ための都道府県指導者研修」修了。