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リハビリテーション科

基本方針

Life is moving.

不幸にして病気やけがによりあたりまえに過ごしていた「日常」を離れることになってしまった方々がいます。そのような方々に対し

  1. それまでの「日常生活」に戻れるようにしてあげること
  2. できるだけ元の状態に近づけること
  3. 時には代替手段を見つけてあげること

のすべてを「リハビリテーション」と考えています。
決して、身体を動かすことだけがリハビリテーションではありません。
とはいえ、急性期病院である当院において「リハビリテーション」の全てを実現することは困難です。
それでも我々にできる「リハビリテーション」があるはずです。

それは

ADL(Activities of Daily Living)を落とさない

ことです。

リハビリテーションは落ちてしまったADLを回復させるものではありません。
できるだけADLを落とさないようにするために我々はここにいます。
ベッド上で安静にしなければいけない「積極的理由」がないのなら
患者さんの寝たきりを防ぎ、元気に日常生活を続けられるように「起こす」ことから始めてみませんか?

  • 起き上がっていただきましょう。
  • 座っていただきましょう。
  • 歩いていただきましょう。

診療内容

対象疾患
  • 運動器疾患:大腿骨近位部骨折や下腿骨折・上肢の骨折・脊椎疾患・手の外科など

  • 脳血管疾患:脳卒中・脳外科・神経疾患・内科疾患における廃用症候群など

  • 循環器疾患:心筋梗塞・狭心症・心不全・閉塞性動脈硬化症・心臓血管外科術後など

  • 呼吸器疾患:慢性閉塞性肺疾患・肺炎など

理学療法(PT)

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PTの専門性【特殊な眼力】

 我々PTは、肉眼で人の動作を観察・分析し、治療対象となる動作の異常性の原因を抽出しようとする本能があります。

 つまり、人間の起居動作から歩行までの動作で「出来ない( 実用的でない)」動作を『運動学』『解剖学』『生理学』的に分析し骨関節・筋肉・神経・心肺機能等の原因を見つけ具体的な治療プログラムを身体・精神・環境面から立案・実施しています。

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 寝ている人を起こして座らせ、立ち上がり立たせて歩けるようになるまでの基本動作を向上させる職人です。ですから担当患者さんの移動動作に関しては誰にも負けない自信があります。

 人の動きを何気なく見ていても常に「動作観察」のスイッチが入り「動作分析」をしてしまいます。

 我々PT人の前を歩くときはくれぐれも・・・・
あなたのその何気ないしぐさ・歩き方すでに分析されているはずよー!

作業療法(OT)

 その歴史が「農耕やその他の作業を通して精神機能面のトレーニングを行う」ことから「作業」というネーミングになっています。

 現在も、日常生活のさまざまな動作・作業を運動機能面、知的機能面から分析し、動作・作業を通して機能回復を図る専門分野となっています。

 少々、語弊があるかもしれませんが、理学療法が「寝たり起きたり歩いたりの大きな動作訓練」を行うのに対して、作業療法は「食事をする・シャワーを浴びる・着替えをする」など、より日常生活に直結する部分の訓練を行います。

 また、腕や指の怪我後の手のリハビリ、社会復帰に向けての職業関連動作の専門家でもあります。さらに、最近取り上げられることが多くなった「食べることのリハビリ」、「高次脳機能障害のリハビリ」も言語聴覚士・理学療法士と共に行います。

特色・活動内容

心臓リハビリテーション

 「リハビリテーション」という言葉からギプスを巻いて松葉杖をついて歩く姿を思い浮かべることがあると思います。
怪我や病気の初期には治療のために安静にせざるを得ないことがあります。しかし、必要以上に安静にすると身体の運動機能が低下して日常生活を送るにも補助が必要になったり、場合によっては自分でできることが極端に少なくなってしまうことがあります。
そこで、上に記したように歩行訓練などを行って身体の運動機能の改善を目指すことになります。

 心臓をはじめとする循環器系疾患でも同様です。
怪我をした患者さんとは違い見た目ではわかりづらいですが、心筋梗塞や弁膜症あるいは心不全の患者さんにおいても全身状態に応じて少しずつ離床を進めてゆくことが必要です。

 心臓リハビリテーションとは、心臓病の患者さんが1日も早く快適な家庭生活や社会生活に戻り、さらに再発を予防することをめざして、運動療法・食事療法・健康相談などの活動を行うことです。
当院では特に入院・治療の早期すなわち急性期での関わりに重点を置いて係わっています。
急性期は、循環状態が非常に不安定な時期ですので、医師の管理のもとで慎重に安静度の拡大を行います。
運動療法を中心とした訓練を行うことで、運動能力が高まり、日常の生活でも楽に活動できるようになります。
退院後、どの程度まで運動してよいかを決めるのにも役立ちます。

呼吸リハビリテーション

「包括的呼吸リハビリテーション」ってなぁに?

 呼吸器の病気から生じる慢性の息切れ、全身の疲労感、タンが多いなど、日常生活でお困りになることはありませんか?

 慢性の呼吸器の病気にはさまざまな病気がありますが、完全に治すことのできない病気も少なくありません。健康なときの呼吸機能まで改善させることが難しいこともしばしばあります。そこで、病気をよりよくコントロールし、残された呼吸機能をできるだけ高め、患者さんの持っている能力を最大限に発揮してもらい、社会的にも精神的にも充実した生活を送ってもらうことが大切になります。

 呼吸リハビリテーションとは、呼吸器の病気によって生じた障がいをもつ患者さんに対して、可能な限り機能を回復あるいは維持させて、患者さん自身が自立 できるように継続的に支援していくための医療です。また、「包括的」という言葉が意味することは、運動を行うことのみがリハビリテーションではなく、患者さん自身に病気をよく理解していただくことや、適切な治療を継続していただくこと、処方された薬を正しく服用すること、食事に配慮すること、社会福祉資源 を活用していただくことまで様々な面からのアプローチを行うことを意味します。

 当院では、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、栄養士、医療ソーシャルワーカー等が、それぞれの専門性を生かして患者さんひとりひとりに関わっています。

整形外科病棟での合同カンファレンス

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 毎週木曜日の午前8時から30分間、整形外科病棟において医師、看護師、リハスタッフおよび連携室職員による合同カンファレンスを行っています。
リハ訓練中の患者さんの訓練状況の報告と現状をふまえての今後の展開、訓練を進める上での注意事項の確認はもちろん積極的に進めるべき訓練内容の検討を行います。
同時に病棟での患者さんの状態把握や退院に向けての取り組みや退院後の生活に必要なサービスの有無を確認します。

脳外科病棟での合同カンファレンス

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 隔週水曜日の午前8時から30分間、脳外科医師とベッドサイドを回診しながらリハ訓練の状況説明と今後の訓練予定の提案、さらに短期での到達目標の提示と確認を行います。

 同時に医師サイドからは臨床上の変化、訓練介入時の注意点などが示され、さっそくその日の訓練に反映されることになります。

循環器内科病棟での合同カンファレンス

heart_rehab_conf_20120801.jpg 毎週水曜日の午前8時30分から約1時間、循環器内科病棟において医師、看護師、リハスタッフおよび栄養士を交えて合同カンファレンスを行っています。

 すでに訓練を行っている患者さんはもちろん訓練を予定している患者さんもこの場でプレゼンされ、臨床経過と共に現在の循環動態やリスク管理上必要な情報を取得します。

 虚血性心疾患に対するPCI(経皮的冠動脈形成術)後やCABG(冠動脈バイパス術)後、弁疾患に対する術後はもちろん疾病の背景が様々な心不全の患者さんも訓練の対象となるため、この合同カンファレンスでの病棟スタッフとの情報交換、共有は重要なステップとなります。

ちゅうざん病院(回復期)からスタッフを招いての合同カンファレンス

joint_conf_w_chuzan.jpg 2010年2月より3週に一度のペースで定期的にカンファレンスを開いています。

 事の始まりは、当院にOTがおらず、緊急および待機での手の外科手術を行うことができても十分かつ継続的な後療法が行えないことを解消したいとの思いからでした。

 手の外科の患者さんは全身状態には特に問題がないことが多く、入院加療の必要性がありません。
そのため、術後すぐに外来での経過観察となりますが当院にはリハ外来部門がなく患者さんには他院のリハ外来を受診して頂く事になります。
しかし、他院のリハ部門との意思疎通が必ずしもスムーズとは言えないことより、当院の医師のみならず患者さんを受け入れて頂いている医療機関のスタッフにも不自由をさせてしまい、まさに「隔靴掻痒」の感いなめずにおりました。

 そんな中、近隣の回復期病院である「ちゅうざん病院」にて研修を受ける機会があり、彼院のOTには手の外科に興味があるものの症例に接する機会がないことを残念に思っている方々がおられることを知りました。
そこで、OTを必要とする当院と勉強の機会を求めるちゅうざん病院との合同カンファレンスを開くことにしました。これにより、術前および術後の状況ならびに注意点を直接、伝達すると共にちゅうざん病院での外来での訓練経過や課題を提示してもらうことで解決策を模索することができるようになりました。

 今では整形外科医も参加し手の外科のみならず足の外科や多発外傷のプレゼン、治療方針の検討が行われています。

スタッフ紹介

  • 理学療法士:15人

  • 作業療法士:5人

  • 言語聴覚士:3人

  • 助手:4人

仲地 聡
喜久里教昌
リハスタッフ

 

施設基準

  • 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)

  • 心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)

  • 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)

  • 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)

診療実績

月別診療報酬点数の推移

学会発表・論文発表

第53回 日本リハビリテーション医学会学術集会(2016年6月、京都)
  • 「診療情報提供書の書き方改善で逆紹介率Up!」
  • Dr.仲地 聡,Dr.喜久里 教昌

  • 「当院における転移性骨腫瘍患者に対するリハビリテーションの現状と課題」
  • Dr.喜久里 教昌,Dr.仲地 聡

  • 「当院におけるがんリハビリテーション実施状況と課題」
  • PT.早川 典江,Dr.仲地 聡,Dr.新屋 洋平,仲嶺 八代紀,PT.嘉数 美千代,OT.田代 和史,ST.上原 航,Nrs.高山 真理子,PT.砂川 善洋