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中部病院臨床研修の特徴

中部病院臨床研修の特色

  1. 救急疾患を中心に経験できる症例が多い。
  2. 各科ともgeneralを修得するプログラムである。
  3. 教育熱心な指導医が多数いる。
  4. 机上の教育でなく、アングロアメリカン方式のスーパーローテーションによる実務研修を行い、臨床の力に長けた医師を養成している。
  5. 卒業年次を問わず、勤務医師全員が指導医であり、学習者となっている。
  6. 毎日グループ毎の教育回診が行われている。
  7. 全科でグループ診療を行い、単独主治医制をとっていない。 従って常時Peer Reviewがおこなわれている。
  8. 医師以外の他職種-看護師、検査技師、薬剤師その他-も積極的に研修医の教育に参加している
  9. 毎日、全科でカンファランスを開催実施するため工夫をしている。 毎日、始業前の7時30分から8時30分まで。
  10. 離島に派遣された医師の生涯研修の支援として、昼食時のコアレクチャーをテレビ配信している
  11. 選抜試験を1976年から行っているので、全国の大学が入り交じり学閥、門閥が一切存在しない。
  12. 各科の壁がなく、患者中心に病院組織が動いている。
  13. 46年前からスーパーローテーションで診療教育の実績がある
  14. 24時間診療水準を同一とするために、手術室、薬局、放射線科、検査室は昭和58年から三交代制となっている。
  15. 1次から3次までのすべての救急を受けいれ、自院で完結している。
  16. 全科ともプライマリケアから高次医療までを実践している
  17. 研修医の院内外の宿舎が完備している。
  18. 24時間開架式の図書館が整備されている。
  19. 研修医の存在そのものが病院の活気の源となっている
  20. 臨床研修事業を委託しているハワイ大学との46年におよぶ協力で、海外より短期、長期の指導を招聘して、活きた英語に接することができる。
  21. クローバルスタンダードの医療を実践し、どこでも通用する臨床医学教育を実施している
  22. 何よりも病院全体が"教えることは学ぶこと"であるという研修病院に必須の文化が根付いている

中部病院のあらまし

沖縄県立中部病院における卒後臨床研修

沖縄県は先の大戦で地上戦が行われた唯一の県である。
戦争により人的資源、物的資源は破壊し尽くされ、文字通り沖縄の復興はゼロからのスタートであった。

aramashi02.jpg沖縄の医療の再生は捕虜収容所の疾病の治療から始まった。当時戦渦を免れたわずかな医師が集められ、治療が始まった。
戦火が治まり、外地から県人が引き上げ、帰国するようになると医療事情は人口の復興と共に悪くなる一方であった。
そこで、日本政府、琉球政府、米国民政府は協議の末、県人の医療は県人が担うという発想から毎年本土の医学部に若い人を送り込んだ。 これらの若い医学生が卒業後は沖縄に戻り、沖縄の医療過疎を改善することを期待されていた。
この制度は発足当初は、卒業生の帰還率90%であったが、年を経るに従って帰還率は低下する一方となり、その目的が果たされない状況になってきた。 その原因はインターン終了のち、医師免許を取得しても、沖縄に戻っても充分な臨床能力がないためのためらいであった。
そこで、日本政府、琉球政府、米国民政府は沖縄で設備の整った病院を建設しそこで臨床研修を行えば、若い医師を沖縄に呼び戻すことが出来るとし、 膨大な予算と、関係各省との折衝が行われ、昭和40年に琉球政府立中部病院が竣工した。

本院の卒後臨床研修は、昭和42年に沖縄で医療を実践する医師を養成する目的でスタートした。
当時、県内では十分な指導医が得られなかったため、ハワイ大学の協力により医師、看護師、検査技師等、 15名にもおよぶ指導者の派遣を受けることになった。 折しも本土においてはインターン闘争のあと新たな卒後臨床制度がスタートしているが、米国民政府施政権下にあり、 指導医を米国より招いたことが、その後の本院の研修プログラムと本土の研修プログラムとの違いを決定的なものにした。aramashi01.jpg
当初の研修の理念・目標は、医療過疎県の現状を省みて、当然ながら専門医ではなく、広い視野をもった、 プライマリケアの担える医師の養成であった。この研修理念は現在も引き継がれ行われている。
導入時の米国からの指導陣が役割を果たし帰国後は、次第に病院側の指導スタッフが増加するとともに、 ハワイ大学からの長期滞在のスタッフは1〜2名と減少したが、年間12〜15名にもおよぶ指導医が米国各地より短期コンサルタントとして来院、 集中講義や研修の助言に当たり、グローバルスタンダードの医療を修得させるのに役立っている。

本病院における初期研修目標は研修事業開始以来一貫してプライマリケアのできる医師の養成である。
救命救急センターで豊富な症例に接することによりあらゆる急性疾患に対応する知識や技能を獲得することが出来るようになる。 研修医は指導医及び上級研修医を含めたグループ診療の一員として医療の実践の場に参加し、患者のケアやマネジメントを学習する。 また毎日行われるカンファレンスにも参加し生涯学習のための基礎を養う。
自己学習のための開架式図書室が24時間開放され、十分な英文の単行本、洋雑誌、和雑誌 およびビデオやスライドなどの視聴覚教材も多数備え付けられている。