14.食後高血糖の重要性

県立北部病院

「糖尿病委員会だより」

平成22年6月吉日

テーマ:「食後高血糖の重要性」

沖縄は梅雨が明け、透き通るような青空とエメラルド・グリーンの海、そして灼熱の太陽が戻ってきました。
ビールが美味しく感じられる魅惑の季節到来です。


「食後」の意味と重要性

診察室では、食前、食後2時間の血糖をチェックする様にしています。ここでいう「食後」とは、「いただきます」してからの2時間を指します。「ごちそうさま」してからではありません。「食前」は特に「早朝空腹時」の血糖値を見ます。では「食後」は、何故、チェックする必要があるのでしょう。 食後は、当然、血糖値が急激に上昇します。血管の中を高濃度の糖分が一気に通る時、血管に炎症が起き、動脈硬化が進むと言われています。 結果、心筋梗塞、狭心症、脳卒中などの大血管障害と進展します。ですから、食後、特に夕食後に体を動かしたりすることは理にかなっています。 又、α‐GI(ベイスン、グルコバイ、セイブル)の薬剤も大血管発症の抑制が示されています。

質の良い「HbA1c」とは?

同じHbA1cでも、血糖値のばらつきの多い人より、血糖値がばらつかず変動幅が少ない人の方が、動脈硬化の進展が少ない事が分かっています。ばらつきの多い人は、高血糖、低血糖を繰り返すことで、HbA1cを保っているが、血管に与えるダメージは大きい。 質の良い「HbA1c」を目指しましょう。最近では、24時間血糖モニタリング(CGM)が登場して、その変動幅が示される様になり、又、自己血糖測定(SMBG)では分からない低血糖の存在もチェックできるようになりました。

食後血糖2時間値を意識され、測定するようにされてみては如何でしょうか。 自己血糖管理ノートに、初日は「朝食前後」、2日目は「昼食前後」、3日目は「夕食前後」、4日目は「朝食前後」・・・というような要領で血糖を測定され記入するのも一法かと思います。 もちろん、低血糖と思われる場合は躊躇なく測定してください。そして、1回、1回の血糖測定を無駄にしない様、何故、上がったのか、何故、下がったのかを勉強し続けて下さい。 それを感覚で掴めたらしめたものです。

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