4.日常生活の注意点
糖尿病の患者さんに糖尿病の事をより理解していただくために、当ホームページの 「糖尿病委員会だより」にて定期的に糖尿病に関する情報(アドバイス、ミニ知識、Q&Aなど)を掲載していきたいと思います。 患者さんの何らかのお役に立てればと思っております。

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日常生活の注意点

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 糖尿病の治療の基本は食事療法と運動療法です。また必要により薬物療法も行われますが、
これらの治療を成功させるためにも、日常生活の注意が大切になってきます。
今回は糖尿病の患者様の、日常生活の注意点について看護師の立場よりまとめてみました

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今月の話題 からだの清潔について フットケアについて シックディについて アルコールとタバコについて

★からだの清潔について

 足、爪、手のみずむし、湿疹、おでき、カビなどの皮膚炎、口内炎など、健康な人にもおこる感染症でも、
血糖コントロールの悪い人がかかってしまうと、治りにくくなったり、重症化しやすくなってしまいます。
そのため感染症にかからないように、日頃から体の清潔を心がけることが重要です。

◎皮膚を清潔に!
糖尿病では体の抵抗力(白血球の力)が低下するため細菌、
カビ、ウイルスがとっつき易くなると言われています。
毎日入浴する習慣をつけ、皮膚の清潔を保つように
心掛けることが大切です。
皮膚を清潔に!
 
◎口の中を清潔に!
糖尿病があると、虫歯や歯槽膿漏が起こりやすいといわれています。
日頃から口の中の清潔にしておくようにしましょう。
普段からやわらかい歯ブラシで時間をかけて丁寧に磨く習慣を身につけましょう。
口の中を清潔に!
 
歯ブラシの選び方
歯ブラシは柔らかく、ストレートカットされているものがいいといわれています。
歯ブラシの選び方! 入れ歯も清潔にしましょう!

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★フットケア(足の手入れ)について

◎血糖値の高い状態が続くと…
神経障害が進んで足の感覚が鈍くなります
 →痛みを感じにくいため、けがややけどをしても
  気づかずに放置しがちです
足の感覚
動脈硬化が起きて足の端まで血液がながれにくくなります
 →足の細胞に必要な栄養や酸素が十分に行き届かず、
  けがが治りにくくなります
足のケガ
細菌や水虫などの感染症に対する抵抗力が低下します
 →感染症が進みやすく、化膿しやすくなります
足の化膿


 足は神経障害や血流障害が起こりやすい部位です。また目に触れにくいことから、治療が遅れがちです。
糖尿病の人は特に足の手入れに配慮が必要です。小さい傷だから、と軽く扱わないようにしましょう。


◎足の手入れを怠ると…
 手入れをしていれば早めに発見できるけが、やけど、タコ、ウオノメでも発見が遅れるので、傷口が化膿してしまうことがあります。 さらに放置しておくと、どんどん進行して、最悪では壊疽(えそ)といって、細胞や組織が死んでしまうこともあります。 場合によっては足を切断しなくてはなりません。 初めはごく小さなけがでも、想像以上に悪化してしまうことがあるので注意しましょう。

傷口の化膿1 傷口の化膿2 傷口の化膿3 傷口の化膿4


◎予防のポイント
(1) 毎日、足を観察しましょう
 入浴時や爪を切るときなどに、足の観察を行いましょう

足の観察


(2) 足を清潔に保ちましょう
 足の裏や指の間も丁寧に洗いましょう。洗ったあとは水分をよくふきとります。
皮膚が乾燥しやすい人はクリームを塗りましょう。


(3) 爪は正しく切りましょう
 伸びた爪はけがのもとですが、深爪も危険。爪を切るときには皮膚を傷つけないようにして、
爪の先がまっすぐになるように切りましょう。

悪いきり方     良いきり方
正しい爪の切り方

(4) 足にあった靴や靴下をはきましょう
 靴や靴下が狭いと、血液の流れをさらに悪くします。
反対に靴が大きい場合は靴擦れのもとになり、足に傷をつくる原因になってしまいます。
また、靴を履くとき、靴の中に異物はないか確認する習慣を身につけましょう。
 けがを避けるため、なるべく素足を避け、靴下を履きましょう。靴下は通気性のよい素材で足をしめつけないものを選び、毎日はきかえましょう。

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★シックデイについて

 糖尿病の方が体調を崩した日のことをシックデイといいます。 たとえば、下痢や、風邪、熱が出ている日など糖尿病以外の病気になっている日のことをシックデイといいます。 そういう時は、感染やストレスなどで血糖値が乱れがちになってしまいます。 どのような病気でも大事になる前の軽症のうちに治すことが大切なので、シックデイの時は早めの病院受診をお勧めします。

下痢 風邪 発熱・頭痛
下痢 風邪 発熱・頭痛
調子が悪い日は我慢せずに早めに来院を!

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★アルコールとタバコについて

◎アルコールについて
アルコールについて  糖尿病だからといって、アルコールを取ってはいけないということはありません。
アルコールを取るときは、アルコールもカロリーの一部とみなし、正しい食事計画に
組み込んで栄養のバランスを調整する必要があります。
アルコールは肝臓での糖の放出を抑え、低血糖発作を引き起こすことがあるので注意が必要です。
いずれにしても、主治医と相談し、その指示に従うようにしてください。

◎タバコについて
タバコについて タバコには3つの悪い作用があります。

(1) ニコチン・・・ 血圧を上昇させたりして心臓に負担をかけるばかりでなく、
動脈硬化を促進します。
(2) タール・・・ 発ガン性をもっています。
(3) 一酸化炭素・・・ 心臓や血管に酸素不足をもたらします。

 糖尿病自身が血管障害を起こしやすい状態ですから、タバコはこれに拍車をかけていることになります。
よくタバコはカロリーがないからかまわないという人がいますが、タバコは何一つ体にいいことはないので、禁煙することをお勧めします。

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