6.低血糖について
今回は、血糖コントロールをしていくうえで忘れてはならない低血糖を話題にしたいと思います。

1、そもそも低血糖ってなに?
通常、血糖値が高いのが糖尿病ですが、飲み薬やインスリン注射を使って血糖コントロールしていると、時にお薬が効きすぎて血糖値が下がりすぎる事があります。
これが低血糖です。

2、どんな症状がでるの?
低血糖の症状として代表的なものを下のイラストでしめしますが、すべての人が同じように順序良くこれらの症状がでるわけではありません。
低血糖の症状 低血糖にはいろいろな症状があり、頭痛がしたり、イライラしたり、異常な空腹感が起きたりと、人によって症状の出方が違います。 しかし、個人個人でそのパターンはだいたい決まっています。

ですから、低血糖を経験したら、その症状をよく覚えておきましょう。次に低血糖になった時に、すばやい対応をとることができるからです。

また、低血糖をくり返すことによって、なんの自覚症状も出ないままに意識を失ってしまう「無自覚低血糖」を起こしてしまう人もいます。 その場合には、対処法について主治医とよく相談しておきましょう。
(イラスト;ノボ・ノルディスクファーマ糖尿病コミュニティーサイトより)

低血糖 3、低血糖が起きたらどうすればいいの?
 低血糖症状を感じたら、まず糖分を摂りましょう。
(ペットシュガーなら3〜4本、ジュース類なら1回に150ml〜200mlが適量です)
自己血糖測定をしている方は、できれば先に血糖値を測って下さい。
 そして、15分ほど安静にして、症状の改善が無ければ、さらに同量の糖分を摂って下さい。 それでも回復しなければ、できるだけ早く病院へ行きましょう。
 症状がおさまったら、すぐ食事にするか小さめのおにぎり1個か、食パンを1枚食べましょう。 そうする事で、低血糖の再発が予防できます。
 低血糖はいつどこで起きるかわかりません。 糖分はいつでも携帯するようにして下さい。コーヒー用のペットシュガーが便利です。 低血糖治療用のブドウ糖キャンディーも市販されています。
 黒砂糖はカリウムという成分が含まれており、腎臓が弱い方には使えない場合もあります。 あめ玉やチョコレートは吸収が遅いので低血糖治療には不向きです。
 飲んでいる糖尿病薬の種類によっては、上に記したようなジュースや砂糖では低血糖を治療できず、ブドウ糖を病院や薬局からもらう必要がある場合もあります。

 詳しくは主治医か薬剤師までお問い合わせ下さい。

4、低血糖を恐れずに
低血糖を恐れずに  血糖コントロールをしていく上で、低血糖は避けて通れないものです。速めに適切な対応をすれば危険はありません。 低血糖を恐れるあまりに、さほど血糖値は低くないのに、糖分や間食を口にしていては、血糖コントロールは乱れ、合併症をまねいてしまいます。

 低血糖対策の知識をしっかりと身につけ、よりよい血糖コントロールをめざしましょう。
低血糖を恐れずに
(薬剤師; 莇 由衣)

トップ(1)県立北部病院糖尿病委員会(2)糖尿病教室(3)糖尿病教育入院(4)糖尿病委員会だより(5)問い合わせ先