平成30年度 沖縄県立北部 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1,163 198 204 258 280 395 739 793 1,039 513
当院は北部医療圏における中核病院として、幅広い年齢層の患者さんへ医療を提供しています。
上記の表は、退院患者数を 10歳刻みの年齢階級別に集計しています。
90歳以上の患者数については、1つの階級として示しています。
当院では全退院患者数のうち、60歳以上の患者数の占める割合が55%と、高齢者の占める割合が高くなっています。
また、北部医療圏における唯一の小児入院施設として小児科の救急受け入れを行っているため、10歳未満の小児患者数も多くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 248 14.80 12.58 8.06% 74.51
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 副傷病なし 167 19.43 20.92 20.36% 83.07
180010x0xxx0xx 敗血症 1歳以上 処置2なし 105 22.50 19.01 7.62% 77.65
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 処置1:心カテ検査+血管内超音波検査 処置2なし 副傷病なし 82 5.20 3.15 3.66% 68.84
050130xx99000x 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 77 19.96 17.66 14.29% 82.21
内科では北部地域の中核病院として救急医療を行っているため、高齢の患者さんの肺炎や尿路の感染症の急性疾患が多くなっています。
各症例の概要について、下記に記載します。
・「腎臓または尿路の感染症」:片方または両方の腎臓に生じた炎症等が生じる感染症になります。症状として悪寒、発熱、背部痛、吐き気、嘔吐が生じ、抗菌薬の投与により治療を行います。
・「敗血症」:感染に対する体の反応は具体的な感染部位に限定される事が通常である中、感染に対する反応が全身で起こる(全身性反応)症状であり、体の一部に対する血流が不十分になっている状態を示します。症状として、体温上昇(発熱)または体温低下(低体温症)、心拍数の上昇、呼吸数の増加が発生します。治療法として抗菌薬の投与や、必要に応じ血圧上昇のため、輸液を行います。
・「心不全」:心臓が十分な量の血液を送り出せなくなった状態を示します。症状として、疲労や息切れ、動悸、胸の不快感(狭心症)が生じます。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040100xxxxx00x 喘息 処置2なし 副傷病なし 333 5.14 6.62 0.00% 2.98
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症 副傷病なし 261 5.82 6.19 0.00% 0.53
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 処置2なし 54 5.11 6.14 0.00% 2.41
030270xxxxxxxx 上気道炎 51 5.25 4.96 0.00% 0.27
100380xxxxxxxx 体液量減少症 34 4.68 9.12 0.00% 3.12
小児科では「喘息」に加え、「急性気管支炎」や「上気道炎」といった呼吸器疾患の症例が多く、「急性気管支炎」や「上気道炎」の入院平均年齢は1歳未満となっています。
各症例の概要について、下記に記載します。
・「喘息」:「気管支喘息発作」等が該当し、「気管支喘息発作」は、ある種の刺激により肺に位置する気管支(気道)に炎症が起こり、気道が一時的に狭くなる事で呼吸困難を繰り返す炎症性の肺疾患になります。症状として、せき、息切れ、呼吸困難が生じます。
・「急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)」:乳児と生後24カ月未満の幼児の下気道において炎症が起こり、気道が狭くなる感染症になります。症状として、鼻水、発熱、せき、呼気性喘鳴、呼吸困難が生じます。
・「上気道炎」:ウイルス、一部細菌により、鼻からのど(咽頭、喉頭)部位へ感染症が生じる状態を示します。
・「体液量減少症」:嘔吐や下痢により、水分の過剰な喪失が生じている症状であり、水分摂取量の不足(母乳で育てられている乳児が十分な量を摂取していない等)が原因で当症状が起こることもあります。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 60 3.68 5.49 0.00% 29.93
080010xxxx0xxx 膿皮症 処置1なし 21 10.67 12.51 9.52% 50.52
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア 15歳以上 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 20 5.05 4.96 5.00% 67.50
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 16 6.19 8.95 0.00% 70.38
060330xx02xxxx 胆嚢疾患 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 14 5.50 6.52 0.00% 58.50
外科では、北部地域の中核病院として救急医療を行っているため、虫垂炎や腸閉塞、胆嚢疾患といった急性疾患が多くなっています。
各症例の概要について、下記に記載します。
・「虫垂炎」:虫垂(大腸より突き出ている部位)の内部に閉塞が生じ、虫垂が炎症を起こし感染症が生じている状態であり、腹痛や吐き気、発熱が起こります。
・「膿皮症」:黄色ブドウ球菌や化膿レンサ球菌などが皮膚内に侵入し、真皮〜脂肪織に起こる細菌感染症になります。赤みや腫れ、熱や痛みが発生します。
・「鼠径ヘルニア」:太ももの付け根(鼠径部)にある腹壁の開口部から、腸管の一部が突出した状態を示します。
・「ヘルニアの記載のない腸閉塞」:「術後癒着性イレウス」等が該当し、腸の癒着や索状物により腸管が折れ曲がる・狭くなる等で、消化管の内容物が流れなくなる状態を示します。症状として、腹部膨満や吐き気、嘔吐、重度の便秘、食欲不振、けいれん性の腹痛が発生します。
・「胆嚢疾患(胆嚢結石など)」:胆道(胆汁の通り道)に胆石できる症状であり、胆嚢の出口や胆管の末端で詰まりが生じる状態を示します。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 64 42.61 26.30 67.19% 81.88
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷 手術なし 副傷病なし 43 34.65 19.61 58.14% 80.74
160760xx97xxxx 前腕の骨折 その他の手術 23 4.43 5.68 0.00% 53.52
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 処置2なし 20 34.20 19.32 60.00% 77.25
160780xx97xx0x 手関節周辺の骨折・脱臼 その他の手術 副傷病なし 14 4.57 4.13 0.00% 31.14
整形外科では、高齢の患者さんの転倒による大腿骨・腰椎骨折の症例を多く扱っています。
高齢者が多いため、全国平均在院日数に比べ在院日数が比較的長くなっています。大腿骨・腰椎骨折等の症例では、半数以上の方が退院後、リハビリ施設への転院となっています。
各症例の概要について、下記に記載します。
・「股関節・大腿近位の骨折」:「大腿骨頸部骨折」等が該当し、太ももの骨(大腿骨)の一部位で骨折が生じている状態を示します。高齢者(特に、骨粗しょう症患者)の軽い転倒でも、当骨折が起こる要因となっています。
・「胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)」:「腰椎圧迫骨折」等が該当します。「腰椎迫骨折」は脊椎(椎骨)の円柱形の椎体がつぶれ、圧迫されてくさび型になった状態を示します。骨粗しょう症で骨がもろくなっている方に見られる症例になります。
・「前腕の骨折」:「橈骨遠位端骨折」等が該当し、当症例では手首(手関節)を構成する骨のなかで、最も太い骨(橈骨)が折れている状態を示します。高齢者では骨粗しょう症に起因し、若年者ではスポーツや交通事故が要因で生じる症例になります。
・「骨盤損傷」:「坐骨骨折」等が該当し、当症例は坐骨(骨盤の下部の骨)が折れている状態を示します。
・「手関節周辺の骨折・脱臼」:「右母指基節骨骨折」等が該当し、当症例は指の骨の一部が折れている状態を示します。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫 JCS10未満 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 27 23.85 18.72 62.96% 68.00
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術 処置2なし 副傷病なし 25 11.48 9.69 12.00% 75.80
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 処置2なし 副傷病なし 22 11.95 7.35 13.64% 55.23
010040x199x00x 非外傷性頭蓋内血腫 JCS10以上 手術なし 処置2なし 副傷病なし - - - - -
010020x101x1xx くも膜下出血、破裂脳動脈瘤 JCS10以上 脳動脈瘤流入血管クリッピング(開頭)等 処置2:人工腎臓等 - - - - -
脳神経外科では、高齢の患者さんの脳血管障害疾患の症例が多く、平均在院日数も全国より長くなっています。また、リハビリ施設への転院も多くなっています。
各症例の概要について、下記に記載します。
・「頭蓋・頭蓋内損傷」:「外傷性慢性硬膜下血腫」や「外傷性くも膜下出血」等の症例が該当します。
「外傷性慢性硬膜下血腫」は、脳を覆う膜にある静脈から出血が生じた状態であり、血腫内の血液を排出する手術により治療を行います。
「外傷性くも膜下出血」はくも膜(脳を包む薄い膜)下の動脈に出来たこぶ(瘤)が破れ、くも膜下腔に出血が広がる状態を示します。突然起こる激しい頭痛、同時に生じる吐き気や嘔吐が見られ、動脈瘤破裂を防ぐ手術を実施します。
※10未満の数値は、-(ハイフン)を記入しています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 27 5.26 5.43 0.00% 35.04
030240xx97xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 その他の手術 - - - - -
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 - - - - -
030428xxxxxxxx 突発性難聴 - - - - -
030240xx01xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 - - - - -
耳鼻咽喉科では、入院が必要な「扁桃炎」等の症例が多くなっています。
各症例の概要について、下記に記載します。
・「扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎」:「急性扁桃炎」・「扁桃周囲膿瘍」等が症例として該当ます。
「急性扁桃炎」は、口蓋扁桃(口の中の部位)が細菌により炎症を起こした状態であり、のどの痛みや発熱、だるさが生じます。主に、抗菌薬の投与により治療を行います。
「扁桃周囲膿瘍」は、口蓋扁桃(口の中の部位)周囲の部位に膿瘍が生じた状態であり、膿瘍については針または小さな切開により排膿を行います。
・「慢性副鼻腔炎」:鼻の周りにある副鼻腔という骨で囲まれた空洞に鼻水が溜まる状態であり、症状として鼻水・はなづまり、発熱が発生します。
※10未満の数値は、-(ハイフン)を記入しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術 副傷病なし 38 6.50 7.13 13.16% 77.66
110420xx02xx0x 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 副傷病なし 19 4.89 4.29 5.26% 70.05
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 処置1なし 処置2:化学療法(2) 副傷病なし 11 11.00 7.40 0.00% 76.82
110080xx9905xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2:ジェブタナ(5) - - - - -
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 手術なし 処置2:化学療法(2) 副傷病なし - - - - -
泌尿器科では、腎・尿路結石疾患や、尿管狭窄に伴う水腎症の疾患が多くなっています。
各症例の概要について、下記に記載します。
・「上部尿路疾患」、「水腎症等」:尿路に出来た結石により腎臓で作られた尿がせき止められ、尿路や腎臓に尿がたまって膨張した状態を指します。血尿や激しい痛みが症状として生じ、治療法として結石を除去するための内視鏡手術や、医療に使う材料を用いて尿管の拡張を行います。
・「膀胱腫瘍」:「膀胱がん」や「膀胱腫瘍」等が症例として該当します。「膀胱がん」は腎臓から尿道までの経路に悪性腫瘍が発生している状態であり、血尿が症状として発生します。治療法として、悪性腫瘍を除去するための内視鏡的(電気メスを用いた)手術や、膀胱を全て除去し尿を排泄するための新しい尿路を作るための手術を行います。
※10未満の数値は、-(ハイフン)を記入しています。
産科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 処置2なし 62 23.87 19.69 9.68% 27.82
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 24 9.29 9.70 0.00% 29.63
120200xx99xxxx 妊娠中の糖尿病 手術なし 24 7.17 5.75 0.00% 31.54
120170xx01x0xx 早産、切迫早産 子宮破裂手術等 処置2なし 21 25.33 30.12 0.00% 31.95
120160xx01xxxx 妊娠高血圧症候群関連疾患 子宮破裂手術等 14 9.07 13.66 7.14% 31.07
産科は北部地域の中核病院として医療を行っているため、「切迫早産」や「既往帝王切開後妊娠」、「妊娠高血圧症候群」等のリスクの高い妊娠・分娩の疾患が多くなってます。
各症例の概要について、下記に記載します。
・「早産、切迫早産」:妊娠37週以前に陣痛が発生する状態を示します。
・「胎児及び胎児付属物の異常」:以前に帝王切開で分娩を行った方が新たに妊娠した状態であり、経膣分娩または再度の帝王切開により分娩を行います。
・「妊娠中の糖尿病」:妊娠前からの継続、または妊娠中に糖尿病を発症した状態を示し、十分量のインスリンが分泌されていない事で早期の流産や新生児の先天異常が高くなるリスクが有ります。適切な食事や、必要に応じインスリンを投与し治療を行います。
・「妊娠高血圧症候群関連疾患」:妊娠中に血圧が高い状態を指し、治療法として身体活動の抑制や、降圧薬(血圧を下げる薬)の服用を行います。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - 13 - - 1 7
大腸癌 - - 17 - - - 1 7,6
乳癌 - - - - - - 1 7,6
肺癌 - - - - - - 1 7
肝癌 - - - - - - 1 7,6
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院では食道系の胃癌、大腸癌の症例が多く、治療法として外科的手術及び化学療法治療を行っています。

※5大癌について初発患者はUICCのTNMから示され病期分類による患者数を、再発患者は再発部位によらない患者数を示しています。
※10未満の数値は、-(ハイフン)を記入しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 33 8.61 58.76
中等症 182 12.50 82.10
重症 50 19.12 85.38
超重症 27 24.30 77.56
不明
成人の市中肺炎について、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示しています。
市中肺炎とは、基本的に病院外で日常生活を送っていた人に発症する肺炎を意味します。
当院では中等症の患者数が多く、重症度が上がると平均在院日数が長くなっています。
また、軽症の患者さんの平均年齢が58歳である一方、重症度が高くなると平均年齢も70歳後半台以上なり、高齢になるにつれ重症化しています。
治療法として、急性呼吸不全の管理、抗菌薬の投与等を行います。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 153 21.39 75.12 45.03%
その他 18 22.50 73.72 2.92%
脳梗塞治療では、迅速に治療を行うことがその後の患者さんのADL(日常生活動作)に大きな影響を与えます。
当院では171名の患者さんのうち、約89%の方が発症から3日以内に治療を開始しています。
平均年齢が75歳と高齢者の方が多く、約4割強の患者さんがリハビリ施設に転院しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 54 2.65 6.26 0.00% 69.19
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 35 6.40 5.26 2.86% 68.26
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 30 5.03 19.33 3.33% 81.20
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 24 5.79 26.13 4.17% 78.54
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 22 5.18 6.14 0.00% 66.45
内科では、内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術及び心筋梗塞や狭心症に対する経皮的冠動脈ステント留置術の症例数が多くなっています。また、胆道疾患に対して行われる内視鏡的胆道ステント留置術も多く行われています。
各手術の概要について、下記に記載します。
・「内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)」:内視鏡を使用し、大腸の内側に出来たポリープ(長径又は粘膜切除範囲が2cm 未満)を切除する手術を意味します。
・「経皮的冠動脈ステント留置術(その他)」:「カテーテル(医療材料)」という細い管を挿入し、狭くなった冠動脈を血管の内側から拡げる手術を意味します。
・「内視鏡的胆道ステント留置術」:胆汁や膵液の流れを良くするため、胆管・膵管で生じている閉塞部位に「ステント」というストロー状の短い管を挿入する手術を意味します。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 49 0.31 2.51 0.00% 32.96
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 31 1.00 5.94 0.00% 63.03
K6335 鼠径ヘルニア手術 25 1.08 2.08 4.00% 43.12
K610-3 内シャント設置術 13 0.08 1.23 0.00% 63.54
K7181 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 11 0.18 1.91 0.00% 16.45
外科では、北部地域の中核病院として救急医療を行っているため、虫垂炎や胆嚢炎の急性疾患が多くなっています。
鼠経ヘルニアでは、小児から高齢者の幅広い年齢の患者さんに手術を行っています。
各手術の概要について、下記に記載します。
・「腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)」:腹腔鏡というカメラや他器具を用い、腹壁に開けた「穴」を通し、虫垂を養う血管を凝固装置で焼きる等の処置を行う手術を意味します。
・「腹腔鏡下胆嚢摘出術」:腹腔鏡というカメラをお腹の中に入れ、お腹の様子をテレビモニタで見ながら、細長い鉗子という器具を使い胆嚢を摘出する手術を意味します。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 50 1.70 39.86 52.00% 75.76
K0811 人工骨頭挿入術(股) 29 4.83 38.03 68.97% 80.14
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕) 24 0.29 1.54 0.00% 50.88
K0484 骨内異物(挿入物を含む)除去術(鎖骨) 19 0.21 1.63 0.00% 48.74
K0462 骨折観血的手術(下腿) 15 1.33 12.47 0.00% 55.53
整形外科では、高齢の患者さんの大腿骨骨折の手術が多くなっています。高齢者が多いため、在院日数が比較的長くなっています。
また、整形外科では救急医療を行っているため、骨折などの外傷疾患が多くなっています。
各手術の概要について、下記に記載します。
・「骨折観血的手術(大腿)」:大腿部位に生じた重度の骨折や複雑な骨折に施す手術を意味し、骨折している部位を切開し骨を正常な位置に戻す手術を行います。
・「人工骨頭挿入術(股)」:大腿骨頚部で重度な骨折が生じた際、大腿骨の骨頭を取り出し人工骨頭(金属製人工物) に入れ替える手術を意味し、骨接合術で整復・固定が困難な場合に行われます。
・「骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕)、(鎖骨)」:前腕や鎖骨部位において、骨内や関節内の異物、挿入物や固定金属材、人工関節等の除去を行う手術を意味します。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 24 1.92 11.42 16.67% 79.63
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 13 1.00 61.31 46.15% 56.38
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) - - - - -
K145 穿頭脳室ドレナージ術 - - - - -
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) - - - - -
脳神経外科では高齢の患者さんの手術が多く、退院後はリハビリ施設への転院が比較的多くなっています。
各手術の概要について、下記に記載します。
・「慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術」:「慢性硬膜下血腫」治療のため、頭蓋骨に小さな穴を空け血腫を洗い流す手術を意味します。
・「脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所)」:脳動脈瘤の中に血流が通わないように錆びない金属で出来たクリップを掛ける手術を意味します。
※10未満の数値は、-(ハイフン)を記入しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 56 1.30 3.95 10.71% 74.21
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 15 2.67 8.13 0.00% 74.67
K7981 膀胱異物摘出術(経尿道的手術) - - - - -
K836 停留精巣固定術 - - - - -
K783-3 経尿道的尿管ステント抜去術 - - - - -
各手術の概要について、下記に記載します。
・「経尿道的尿管ステント留置術」:尿管が塞がらないよう「カテーテル(医療材料)」という細い管を尿管へ挿入する手術を意味します。当院泌尿科症例で2番目に多い「水腎症」等に対し、行われる手術になります。
・「膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他)」:手術用内視鏡を用いて、膀胱内の悪性腫瘍を摘出する手術を意味します。
※10未満の数値は、-(ハイフン)を記入しています。
産科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 37 8.14 7.49 0 29.24
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 28 6.07 6.93 0 31.36
K909-2 子宮内容除去術(不全流産) - - - - -
K9091ロ 流産手術(妊娠11週まで)(その他) - - - - -
K8511 会陰形成手術(筋層に及ばない) - - - - -
「帝王切開術(緊急帝王切開)」は、母体及び胎児の状況により緊急に帝王切開となった場合を意味し、「帝王切開術(選択帝王切開)」は予定された帝王切開が実施した場合を意味します。
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その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 58 1.04%
異なる 86 1.54%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
最も医療資源を投入した傷病名が「播種性血管内凝固症候群」、「敗血症」、「その他の真菌症」および「手術・術後の合併症」である症例について、入院契機病名において同一であったか(表内では「同一」に分類)、入院後の発症であったか(表内では「異なる」に分類)を示しています。
敗血症は糖尿病や腎疾患等の基礎疾患がある患者さんにおいて発症する場合が多いとされており、当院でも基礎疾患をもつ患者さんが肺炎、尿路感染症等により入院後、全身状態が悪化し重症となった症例が多くなっています。

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