1. 腎臓病について

はじめに

 沖縄県立北部病院の腎臓病委員会は、腎臓病の患者さんに対して、腎臓病に関するアドバイスを月一回の腎臓病教室を開催することにより行ってきました。今回から腎臓病の患者さんに、より腎臓病の事を理解していただくために、定期的に腎臓病に関する情報(アドバイス、ミニ知識、Q&Aなど)をホームページに掲載していきたいと思います。患者さんの何らかのお役に立てればと思っております。

第一回目の今回は、「腎臓のはたらき」について掲載したいと思います。


腎臓の解剖

腎臓は通常、第1〜2腰椎レベルに存在し、椎体の外側に位置し後腹膜に包まれた左右両側に存在する臓器です。
形状は長楕円形、ソラマメ状を示し、腎上極は腎下極よりも椎体側に寄っていて「ハの字」に配列しています。
大きさは正常で、長径が10〜12cm 短径が5〜6cm 厚径が4〜5cmであり通常、左腎が右腎よりもやや大きい。


腎臓のはたらき

腎臓は体の中の毒素や老廃物の除去、水分の調節を行っています。そのために腎臓で尿が作られます。それ以外にホルモンの調整も行っています。
1. 老廃物や毒素の排泄

体に蓄積した老廃物や毒素を血液の中からろ過して取り除き、血液を浄化します。老廃物や毒素は尿中に排泄されます。腎臓が一日にろ過する血液の量は150リットルといわれており、この機能が低下すると、体に老廃物や毒素がたまることになります。
2. 体内の水分量や電解質の調整

腎臓は体の水分や電解質(ナトリウム、カリウム、リン、カルシウム、マグネシウムなど)の量の調節を行い、体の恒常性、バランスを維持しています。
3. ホルモン・ビタミンの分泌と調節

腎臓は主に以下のホルモン、ビタミンを産生・調節しています。
・エリスロポエチン
赤血球を作るホルモンです。腎不全になるとこのホルモンが十分つくられないため貧血になります(腎性貧血という)
・レニン、プロスタグランジン
血圧の調整を行っています。
・ビタミンDの活性化
骨代謝に関わっています。腎不全になると活性型ビタミンDが減り、骨が脆くなります。

以上、腎臓について簡単にまとめてみました。
今後も定期的に情報提供を行っていきたいと思います。
2012.9 沖縄県立北部病院 腎臓病委員会


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