放射線医療機器 更新のお知らせ
令和7年、当院ではX線透視装置および磁気共鳴画像診断装置(以下ではMRI装置)の機器更新を行いました。
新しくなった放射線機器の特徴を一部ご紹介します!!
◇X透視装置
この度、X線透視装置をSONIALVISION G4 LX edition(島津製作所)に更新しました。

この新しいX線透視装置ではグリッド制御による正確なパルス透視と軟X線を除去できるBHフィルタにより患者様の被ばくを効率よく低減しつつ、デジタル画像処理技術(SCORE PRO Advance)により低線量と高画質の両立を可能とし、その他機能や技術を含め負担の少ない安全な検査を提供します。
●FPD画角内視野移動機能 smart FOV
→Smart FOVは天板を動かさずに視野の移動を可能とする機能。
→視野サイズを切替えて透視をし、関心領域内を拡大表示することも可能。
→患者の体内に内視鏡やデバイスが挿入された状態でも、天板移動をせずに視野の移動が可能なため、より安全な検査を支援。

●トモシンセシス(Tomosynthesis)
→コーンビームCT再構成技術と最新のデジタル画像処理技術を融合させることで、より正確な診断をサポートするアプリケーション。
→1回の直線断層走査から得られる撮影データから数十枚のデジタル断層像が得られる。
→寝台をチルトすることで、立位による重力負荷をかけた状態などの自由な体位での撮影が可能。
→CTに比べて被ばく線量を低減することが可能。
→金属アーチファクトの影響が少なく、整形外科領域にて金属が埋め込まれた部位の状態確認などに有用。

◇MRI装置

当院では、3月末にGEヘルスケア・ジャパン株式会社製の最新機種MRI「SIGNA™ Artist 1.5T AIR™ IQ Edition」を導入しました。
今回から搭載されたAI技術であるAIR™ Recon DLはディープラーニングテクノロジーを用いており、ノイズの劇的な低減によるSNR(信号雑音比)の上昇、画像の尖鋭度の向上、トランケーションアーチファクトの低減などの効果が同時に得られる装置となっています。
したがって、画質の改善による診断能の向上・検査時間の短縮により快適な検査環境が実現されました。
また、AIR™ Anterior Array Coilという従来のコイルよりも非常に軽量で、柔軟性の高いコイルを導入したことにより、患者さまに合わせた無理のない体勢での撮影が可能となりました。
