当院では、DPCデータから全国統一の定義と形式に基づいた指標を作成し、市民の皆さま向けに情報公開を進めております。

診療データを可視化することにより、当院の特徴や急性期病院の現状を理解して頂くことを目的にしております。

また情報公表することにより、当院のDPCデータの質の向上やDPCデータの分析力、説明力の向上を図っていきます。

DPCとは

入院される患者さまの病名や症状、行われる治療内容に応じて、あらかじめ定められた1日あたりの医療費を基本として、入院医療費を計算する制度です。

<情報公開する7項目>

  1. 診断群分類年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

公開している情報は、平成28年度(201641日~2017331日)中に当院を退院した患者であり、一般病棟に入院していた方が対象となります。

※自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さまは含まれておりません。

平成28年度 沖縄県立宮古病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 616 116 150 328 256 413 795 689 971 346
当院は、宮古圏域における中核病院として、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層の患者さんに質の高い医療を提供しています。
平成28年度の状況をみてみると、0~歳までの新生児と乳幼児が約13%を占め、また60~90歳までの高齢者層が約59%と入院比率が高いという特徴があり、高齢者の占める人口構成比と平行して入院患者の高齢化も目立つ一方で、新生児・乳幼児の入院患者の占める割合も比較的高いため、高齢者医療だけでなく、新生児医療を支えているという急性期病院の特徴を持っていると言えます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎  79 18.04 21.25 5.06 83.38
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症  74 13.04 12.43 2.70 73.81
050130xx99000x 心不全  71 18.37 17.95 4.23 80.68
050050xx99101x 狭心症 64 2.84 5.11 3.13 68.72
180010x0xxx0xx 肺血症 51 17.22 19.24 1.96 82.73
宮古島の高齢化社会を反映して、嚥下機能障害による誤嚥性肺炎や排尿機能障害からくる腎臓または尿路感染症が増えています。喀痰や尿を採取してグラム染色を行ない原因菌を同定して適切な抗生物質で治療しています。心臓は生まれて休むことなくずっと拍動を続けております。心臓も車のエンジンと同じく長く働けば働くほど機能障害が出てきます。心不全とはすべての心臓病の終末像です。当院では心臓病の重症度に応じて薬物による治療、C-PAP、人工呼吸器による治療を行っています。医師・看護師・栄養士・薬剤師・臨床工学士・リハビリ療法士などのチーム医療で患者様をサポートしています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 110 7.75 6.18 0.91 0.00
040090xxxxxx0x 急性気管支炎 急性細気管支炎 下気道感染症 89 6.51 6.02 0.00 0.71
0400801199x00x 肺炎等  68 5.43 5.79 0.00 4.15
040100xxxxx00x 喘息 39 4.18 6.42 0.00 4.95
180010x1xxx0xx 肺血症 26 4.77 6.62 0.00 0.00
当院では、離島である宮古圏域のすべての小児患者に対する唯一の入院施設です。小児科外来、小児救急およびNICU、GCUも開設しているため、すべての小児科疾患が入院対象となっております。
DPCの上位には、一般的な小児病院と同様に肺炎などの呼吸器感染症が入っており、重症患者に対しては、人工呼吸器管理も行っております。また、新生児疾患として低出生体重児、低血糖、敗血症にも対応しております。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 40 4.18 5.60 0.00 38.0
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 35 10.46 7.61 0.00 57.74
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 32 3.09 4.48 0.00 68.94
060330××02×××× 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 27 6.70 6.82 0.00 55.41
060210××99000× ヘルニアの記載のない腸閉塞 18 9.56 9.08 0.00 69.83
当院では大腸がん症例のステージⅢ、Ⅳに対しては手術療法が終わった後、化学療法を行っています。
多くは外来化学療法ですが、副作用等の出る患者に対しては入院にて化学療法を行っており、化学療法による短期入院の症例数が多くなっています。
また、虫垂炎に対してはほとんどが開腹による手術を行っていますが、入院期間は全国平均より短くなっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 130 37.88 27.63 21.54 83.39
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷 60 29.43 20.57 6.67 79.15
070230xx01xxxx 膝関節症 人工関節再置換術等 43 28.44 26.26 0.00 73.56
160760xx97xx0x 前腕の骨折 36 4.25 5.49 0.00 60.47
160740xx97xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 14 5.36 5.33 0.00 27.29
高齢者が多く受診される大腿骨近位部骨折に対しては、ADLの低下の防ぐため、麻酔科医や手術室スタッフとの連携を元に可能なり早期に手術治療を行う事をモットーにしています。術後はリハビリスタッフの協力を得て、元のレベルを目標にリハビリを行っています。
また、末期の変形性関節症(膝・股)に対しては、人工関節置換術を行っています。
脊椎疾患に関しては、診断や保存的治療は問題ありませんが、手術症例は脊椎外科専門医が不在のため、連携している沖縄本島の病院に紹介しています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 84 10.00 9.88 0.00 32.51
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 45 9.87 9.77 2.22 31.84
120140xxxxxxxx 流産 26 2.92 2.43 0.00 32.35
120200xx99xxxx 妊娠中の糖尿病 25 4.92 6.05 0.00 35.32
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 23 12.91 20.79 0.00 28.78
宮古島の中核病院としてNICU(新生児集中治療室)を併設しており、地域周産期母子医療センターとして、小児科と協力し、主にハイリスク妊娠・分娩を扱っています。救急室も併設しており、他院からの紹介患者様も積極的に受け入れ、24時間体制で産科・婦人科救急疾患に対応させて頂きます。妊娠28週未満で早産に至りそうな患者様に関しては、母児の安全に留意し、医師同伴で沖縄本島に母体搬送をさせて頂いております。
総合診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 20 21.40 21.25 5.00 80.95
050130xx99000x 心不全 11 15.00 17.95 0.00 83.18
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 12.43
180010x0xxx0xx 肺血症 19.24
0400801499x002 肺炎等 15.29
当科では主に15歳以上の方を対象にしています。高齢化に伴い、複数の併存疾患を有する方が著しく増えています。生活習慣病以外にも認知症など急増している疾患も含めると、特定の疾患や専門による分類である人の全体像をつかむことが困難な時代となっています。総合診療科は疾患や専門に限らず、より全般的(ジェネラル)な視点を持って診療に当っています。またまだ診断についていない未分化な健康問題を持っている方に対して、丁寧な問診と診察で診断をつけることも総合診療科の得意とするところです。入院診療に関して最も多い年齢層は65歳以上、特に後期高齢者に該当する層です。肺炎や腎盂腎炎といった感染症の他、心不全や慢性閉塞性肺疾患が頻度の高い入院理由となっています。内科疾患に対する専門性も有しており、一般病棟への入院はもちろん、集中治療が必要な方にも対応しています。必要に応じて内科や外科、泌尿器科などとも連携しながら質の高い医療を提供するよう心がけています。また看護師、リハビリスタッフ、地域連携室、栄養質など様々な医療職とチームとなって活動し、ケアの向上を常に意識しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110420xx97xx0x 水腎症 26 4.81 5.33 0.00 68.23
110060xx99x20x 腎盂・尿管の悪性腫瘍 26 3.00 11.71 0.00 73.69
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 18 9.28 12.43 0.00 69.89
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術 17 11.35 9.98 0.00 73.71
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 13 10.38 7.08 0.00 58.08
入院を要する泌尿器科疾患で最も多いものは発熱を伴う尿路感染症ですが、なかには尿管閉塞を伴って水腎症を生じ、さらに敗血症に陥ることもあるため、尿管の通過障害を解除するために外科的処置を行うこともあります。尿管閉塞の原因としては結石が最も多いのですが、尿管狭窄などでは長期にわたり尿管ステント(尿管内に留置する管)留置術をくり返しおこなう場合もあります。男性特有の前立腺肥大症に対する経尿道的手術もよく行われていますが、合併症もほとんどなく1週間程度の入院ですむことがほとんどです。合併症も尿路感染症による発熱が時にある程度で多くは抗生剤投与で速やかに軽快します。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 外傷による頭蓋内出血 17 10.18 7.52 5.88 56.35
010040x199x00x 脳出血(意識障害あり) 15 36.47 22.05 46.67 70.40
010040x099x00x 脳出血(意識障害なし) 15 25.60 19.35 33.33 58.07
010050xx02x00x 慢性硬膜下血腫 10 15.00 11.83 10.00 76.10
010040x101x1xx 脳出血 10 44.30 40.41 60.00 58.90
脳神経外科に入院される患者さんの多くは、頭部外傷と脳卒中による頭蓋内出血の方です。
最近は、歩行が不安定になった高齢者の転倒による頭部打撲が多くなっています。
脳出血やくも膜下出血は手術が遅れると患者さんの死亡に直結するため、脳外科医2名が常に待機しています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿腫、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術 17 6.65 5.50 0.00 41.35
030428xxxxxxxx 突発性難聴 9.37
030390xx99xxxx 顔面神経障害 9.60
030425xx99xxxx 聴覚の障害 8.44
03001xxx99x00x 頭頸部悪性腫瘍 13.57
耳鼻咽喉科は常勤医1名で月・水・金曜日の午前中に一般診療を行っています。火・木曜日は手術日となっています。外来は当院2階にあり、入院は主に5階東病棟となります。小児の患者さんは5階西病棟に入院して頂いております。月2回琉球大学から派遣いただいた医師による外来診療があります。
耳鼻咽喉科では耳、鼻、咽喉頭および頸部の疾患を取り扱います。下記の症状がある場合は耳鼻咽喉科を受診して下さい。
耳・・・難聴、耳鳴り、耳閉感、耳痛、耳だれ等
鼻・・・くしゃみ、鼻水、鼻づまり、鼻出血、臭いがない等
のど・・・痛み、声がれ、のどの違和感、飲み込みが悪い等
その他・・・めまい、首の腫れ、魚骨がささった等
主な疾患としては、急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍、末梢性顔面神経麻痺、突発性難聴、慢性中耳炎等が多く、必要に応じ入院・手術を行っています。また悪性腫瘍や当院での治療が難しい疾患に関しては琉球大学付属病等の本島の病院を紹介させていただいております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 15 1 7
大腸癌 17 26 73 37 1 7
乳癌 1 7
肺癌 18 1 7
肝癌 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院における大腸がんの一年間の初発症例数は約50例である。しかし病期別延べ患者入院数は上記のとおりです。
ステージⅢ、ステージⅣの症例の比率が多くなっています。この理由はステージⅠ、ステージⅡに対しては高リスク群以外には化学療法を行っておらず、一回の入院で治療が完結しているため上記患者入院数が初期治療患者入院数となりますが、ステージⅢ、ステージⅣの症例に対しては手術退院後、術後入院化学療法を行っており、レジメによっては一か月に二回の入院加療となっているので、ステージⅢ、ステージⅣの患者入院数は入院回数が増加するために多くなっています。つまり、一例の症例に対して一年間継続して化学療法を行うと一例だけで約25の延べ患者入院数となります。再発患者数も本来は数例ですが、複数回入院加療を行っているので58と多くなっています。
いずれにしても上記数字は入院回数を表しており、症例数に関しては全国がん登録をご参照いただければと思います。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 12 8.42 58.25
中等症 147 11.97 76.32
重症 46 13.93 85.22
超重症
不明
宮古島では超高齢社会を反映して日々肺炎での入院があります。
多くの患者が75歳以上の後期高齢者が占め重症患者の平均年齢は85.22歳と際立っています。また酸素投与を必要とする中等症以上の症例が救急受診されるケースも多く、入院管理を必要としております。肺炎のような呼吸器の問題は自宅での経過をみていくことが難しく治療経過も1週間から2週間を要します。抗菌薬への曝露が制限されており耐性菌の出現が低く比較的治療薬が保たれていることも特徴の一つです。
また肺炎加療ではベッド上に安静を余儀なくされるため入院中の筋力低下、廃用の進行も大きな問題となっています。
若い頃からの喫煙が問題で肺炎を50代以降から繰り返されている方も居ます。喫煙率が高いことも肺炎の罹患率、重症度が高いことの一因でしょう。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 12 5.50 67.58 0.00
その他
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内
その他
I63$ 脳梗塞 3日以内 91 21.86 74.30 19.79
その他
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内
その他
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内
その他
発症3日以内の急性期脳梗塞の患者さんが90%以上を占めています。そのため当院では血管内治療による血栓除去術やt-PA静注療法などの最先端の超急性期治療も行っています。
脳卒中(脳梗塞および脳出血)に対するリハビリについては、理学・作業・言語療法それぞれのスタッフが揃っており、ほとんどが発症3日以内にリハビリを開始されています。また、回復期リハビリ病院との連携を常にとっており、1ヶ月以上のリハビリが必要と考えられる方には積極的に転院を勧め、地域連携室が仲介の役を担っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 67 3.12 6.94 1.49 57.39
K7181 虫垂切除術 36 0.03 3.08 0.00 35.64
K7193 結腸切除術 19 8.79 23.53 5.26 73.42
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 18 1.78 4.11 0.00 65.83
K7402 直腸切除・切断術(低位前方切除術) 12 6.50 31.42 0.00 68.50
手術件数が多いのは腹腔鏡下胆嚢摘出術ですが、多くの急性胆嚢炎に対しても積極的に早期の腹腔鏡下手術を行っています。
ヘルニア手術に関しては様々な手術術式を患者の希望に沿って行っており、腹腔鏡下手術も積極的に行っています。
虫垂炎の手術も多く、ほとんどは小切開による開腹手術を行っています。
胆のう炎に対しては、早期の腹腔鏡下手術を行っております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿)等 97 1.77 31.77 19.59 81.92
K0821 人工関節置換術(膝)等 49 4.20 28.04 0.00 73.51
K0811 人工骨頭挿入術(股) 48 3.90 32.31 22.92 81.40
K0462 骨折観血的手術(前腕)等 35 1.11 5.80 2.86 61.29
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術(前腕)等 10 0.30 1.40 0.00 54.00
高齢者が多く受傷される大腿骨近位部骨折に対しては、ADLの低下を防ぐため、麻酔科医や手術室スタッフとの連携を元に可能な限り早期に治療に手術治療を行う事をモットーにしています。術後はリハビリスタッフの協力を得て、元のレベルを目標にリハビリを行います。
また、末期の変形性関節症(膝・股)に対しては、人工関節置換術を行っています。
脊椎疾患に関しては、診断や保存的治療は問題ありませんが、手術症例は脊椎外科専門医が不在のため、連携している沖縄本島の病院に紹介しています。又、近年増加傾向にある骨粗鬆症の治療にも力をいれております。
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 57 8.82 4.75 3.51 71.35
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 33 15.27 26.15 6.06 77.76
K708-3 内視鏡的膵管ステント留置術 24 3.38 13.08 4.17 66.83
K654 内視鏡的消化管止血術 21 0.86 10.00 4.76 68.38
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 20 1.25 5.60 5.00 69.85
食の欧米化にともなって日本でも大腸癌は増えている。大腸癌は大腸ポリープから発症します。大腸ポリープレベルでの大腸癌が見つければ早期癌といい手術しなくても完全治癒が見込まれます。当院では予防的見地からも積極的に大腸カメラを行ない内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術を行っている。宮古島は胆石症・胆管癌・膵臓癌が比較的多い。胆管・膵管が閉塞すると黄疸を発症したり膵臓炎を起したりします。そのために内視鏡的胆道ステント留置術・膵管ステント留置術を行っている。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 78 2.18 8.17 1.28 31.27
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 62 1.29 8.15 0.00 33.24
K9091 流産手術 23 0.61 1.00 0.00 33.43
K861 子宮内膜掻爬術 16 0.94 1.38 0.00 47.88
K877 子宮全摘術 12 2.00 6.58 0.00 48.25
当院の2016年度の分娩件数は329件(うち帝王切開術は40%程度)でした。当院は宮古島で唯一帝王切開を行う施設であり、またハイリスク妊娠・分娩の患者様が多いことから、帝王切開率は高率となっております。帝王切開の際は小児科・麻酔科とともに安全に行い、術中および術後の疼痛管理も十分に行うことを目標としております。妊娠管理中に早産に至りそうな患者様や本島でのご加療が必要と判断した患者様に関しましては母体搬送をさせていただくことがあります。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 39 0.56 5.74 0.00 65.15
K8412 経尿道的前立腺術 21 6.14 9.71 0.00 75.00
K8036 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)
K7981 膀胱結石摘出術
K783-3 経尿道的尿管ステント抜去術
泌尿器科で最も多い手術は経尿道的尿管ステント留置術です。何らかの原因により尿管の閉塞を生じた場合に実施します。尿道から内視鏡を挿入しておこなう手技で、尿管内にステントという細い管を留置し閉塞を解除します。部分的な麻酔を行うことができ、麻酔に要する時間も含めて1時間程度で実施できます。次に多い手術は、前立腺肥大症に対する経尿道的な前立腺切除術で内視鏡を用いて前立腺を電気メスで切除する手術です。外来で薬物療法を行っている患者さんも多いですが、この手術による根治を希望される患者さんにおもに実施しています。3番目に多いのは膀胱癌に対する経尿道的手術です。通常、腰椎麻酔という下半身だけを麻酔する方法で、癌の大きさや数にもよりますが1時間程度で実施することができます。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 14 0.71 15.50 14.29 74.64
K1643 脳出血に対する頭蓋血腫除去術
K1771 脳動脈流頸部クリッピング
K1781 脳血管内手術(カテーテルによる治療)
K1641 頭蓋血腫除去術(急性硬膜外血腫)
主に頭蓋内出血に対する手術が多いですが、特徴的なことはほぼすべてが緊急手術であることです。
私たちはどのようなタイプの出血に対しても対処できるように訓練を積んできています。
脳血管内治療も行っており、脳梗塞の超急性期治療をはじめ脳動脈癌のコイル塞栓術や頸動脈ステント拡張術なども行っています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死度1のもの) 13 0.00 15.92 0.00 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度のもの)
K7151 腸重積症整復術
K653-3 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術
K386 気管切開術
当科は小児内科であるため、いわゆる手術は行っておりません。
緊急処置として、上位2位までに新生児医療としての新生児仮死蘇生術が、3位には救急医療処置としての腸重積非観血的整復術が入っております。
総合診療科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(直径2cm未満) 10 0.70 1.50 0.00 66.50
K664 胃瘻増設術
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(直径2cm以上
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術
K722 小腸結腸内視鏡的止血術
当科は15歳以上の外来受診者で初診の方を担当しています。病院のゲートキーパー的役割を果たしています。その中でも健診異常による受診の方が一定割合を占めます。早期大腸癌スクリーニング検査である便潜血検査で陽性となった方に対する大腸内視鏡検査は、当科から依頼する手術のなかで最多となっています。また口から食事を摂ることが困難となった方に対する胃瘻造設術に関しても他施設から依頼を受けて実施しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 85 1.82
異なる 22 0.47
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 18 0.38
異なる
発生率は低いものの非常に重篤な病態です。免疫力の低下した患者、癌治療で抗がん剤を使っている患者においてたびたび問題になり、また免疫力がないことにより症状が出にくく気付いたときには進行している事も多いため重篤な経過になりえます。敗血症では血液を採取し培養に提出することを当院では徹底しており二カ所から採血を行わせていただいており、そのためほとんどの症例での見逃しは少なく約8割で入院時病名の敗血症が主病名と一致しています。患者さまに二カ所の採血負担をお願いしてますがしっかりとした診断をつけることにつながっています。
また手術・処置等の合併症は処置に関する感染として透析シャントに関する感染、ペースメーカー挿入術後の感染が約半数を占め、手術に関する感染骨関節術後、術創部感染など防ぐことができる感染症が当院ではまだまだ比較的存在しています。原因解明、調査のため感染小委員会のチームで対策を検討し監視をしております。
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