小児整形外科

はじめに

診療の柱として一般整形外科の他、外傷・スポーツ障害・関節外科・脊椎外科・小児整形外科・関節リウマチの外科的治療があります。
患者様の希望を第一に標準的治療指針に基づき、手術療法を行うか、保存療法(例えばギプスなど手術以外の方法)を行うか、患者様や保護者の方と十分相談し治療方針を決定します。

概要

診療の基本方針

外傷 四肢や脊椎、骨盤など様々な部位の骨折に対応可能です。また他科とも連携し頭部外傷、胸腹部外傷を伴う多発外傷にも対応が可能です。神経血管損傷も形成外科と協力して対応いたします。最も多いのは高齢者の大腿骨近位部骨折であり、合併症の予防、早期離床、早期リハビリを目的にできる限り早めに手術を行っています。
脊椎外科 脊椎・脊髄損傷等の外傷には迅速に対応し、頚椎・腰椎椎間板ヘルニア、頚椎症性頚髄症や腰部脊柱管狭窄症など変性疾患では患者様のクオリティオブライフの向上を第一に積極的に手術を行っています。また、後縦靱帯骨化症、黄色靱帯骨化症などの特定疾患の治療も行っています。その他関節リウマチの脊椎病変、脊椎感染症、カリエスの治療も行っており、インスツルメントを用いた除圧固定術を行っています。脊椎脊髄外科指導医の着任により内視鏡を使った椎間版ヘルニア摘出術も行えるようになりました。
関節外科 人工股関節置換術、人工膝関節置換術、骨切り術などを高齢者や内科疾患をもつ方、関節リウマチの方に対しても内科医と密接に連繋し手術を前向きに検討します。全身状態のよい方では、必要に応じ術中回収血・自己血輸血を勧めています。
小児整形外科 四肢の外傷はもとより先天性内反足や先天性股関節脱臼など先天性疾患の保存的または外科的治療、ペルテス病などの保存的治療に対応可能です。先天性内反足に対しては2008年よりPonseti法を導入。近年では、内反凹足に対してギプス矯正を行っています。
先天性股関節脱臼の二次検診は超音波で行っており、2015年から乳児股関節エコー検診外来を開設して早期発見早期治療に努めています。
ダウン症児の環軸椎脱臼に対する固定術や骨形成不全症児の骨折変形防止のための手術、片側下肢短縮に対する脚延長術にも取り組んでいます。
脳性麻痺の手術症例は多数あり、小児神経科医や小児麻酔医、理学療法士、生理検査技師、中部療育医療センターと南部療育医療センターとの合同チームを編成して治療にあたります。
痙性治療の有力な手段として米国で広く認められている機能的脊髄後根切断術を2000年11月より全国に先駆けて開始し、100人以上の脳性麻痺児で痙性の改善を経験しています。また、ボツリヌス毒等注射療法もリハビリ専門医と連携し行っています。
2010年からは、バクロフェン髄注療法(ITB療法)を導入して、個々の症例に対応して痙縮治療を行っています。
主要な設備 手術用顕微鏡

主な設備

CT、MRI、アンギオ、核医学検査、放射線治療
超音波検査(エコーによる乳児股関節検診を行っています)

  • 主な設備


診療実績

2016年手術統計 成人 小児
手術例 275例 72例
算定件数 658件 154件
外来患者総数 7,697
外来新患総数 1,462
平均外来患者数 52名/日
新規入院患者数 481
平均入院患者数 22名
平均在院日数 10.0日

小児整形外科手術実績(2016年)

項目 人数
1 脳性麻痺
脊髄硬膜内神経切断術 7
股関節周囲筋群切離術 2
大腿骨近位部(転子間を含む)骨切術 1
アキレス腱延長・切離術 2
腱切離・切除術(関節鏡下) 5
重症痙性麻痺治療薬髄腔内持続注入埋込型ポンプ設置 7
抜釘術 5
2 先天性疾患
先天性内反足 アキレス腱切離術,左前脛骨筋腱外側移行術,足底腱膜切離術 7
二分脊椎 アキレス腱延長術、足底腱膜解離 1
先天性股関節脱臼 関節造影・非観血的脱臼整復術 1
3 骨折観血的手術
上腕骨骨折 5
前腕骨骨折 1
下腿骨骨折 2
大腿骨骨折 2
骨折経皮的鋼線刺入固定術 10
抜釘術 11
4 その他
関節脱臼観血的整復術 1
合趾症手術 1
関節鼠摘出手術 1
合計 72

研究会・勉強会

沖縄脊椎外科研究会(年2回)
沖縄関節外科研究会(年2回)
沖縄小児整形外科研究会(年2回)
中部療育医療センターと南部療育医療センターとの早朝合同カンファレンス(毎月第2土曜日)


一週間のスケジュール

月曜から金曜日まで朝のカンファレンス・勉強会を行っています。
火曜日:リハビリカンファレンス
水曜日:抄読会

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