臨床検査科

臨床検査科の紹介

基本方針

  1. 検査は忠実、正確、迅速、丁寧であること。
  2. 患者様には親切、明確、丁寧であること。
  3. お互い職員は、信頼と相互理解、協力と調和、気配り、そして組織的(医療の立場)であること。
  4. 検査結果は、常に精度管理(TQC)の下に報告する。

検査科人員体制(2009年4月1日より)

  • 病理医2人
  • 技師長1人
  • 副技師長2人
  • 輸血検査3.5人(技師2.5人、事務1人)
  • 細菌検査3人
  • 病理検査5人(技師4人、事務1人)
  • 生理検査11人(技師10人、事務1人)
  • 眼科検査2人(視能訓練士2人)
  • 採血室 事務1人

合計27名


業務内容

検体検査




病理・細胞診検査


耳鼻咽喉科関連検査

  1. 検体検査:(業務委託..ブランチ ラボ)

    ①生化学検査、②血液検査、③免疫血清検査、④血液検査、⑤尿一般検査
    患者様から採取された血液、尿、穿刺液等の検体を用いて、分析機や顕微鏡を利用し検査を行います。

  2. 生理機能検査:

    ①超音波検査(心臓・腹部・血管・体表)、②心電図検査(安静・運動負荷・24時間ホルター)、③脳機能検査(脳波・聴性脳幹刺激反応)、④肺機能検査、⑤神経・筋検査患者様の体から発せられる信号(心電図・脳波等)や、超音波を使って各部位の検査を行います。

  3. 病理・細胞診検査:

    ①組織診検査(病理診断)、②細胞診検査

  4. 輸血検査:

    ①血液型検査や輸血関連検査以外に①日赤血液製剤および自己血の保管・管理、③患者様の検査結果・輸血歴等の情報管理

  5. 細菌検査:

    ①感染症検査、②薬剤感受検査、③食中毒検査など

  6. 耳鼻咽喉科関連検査:

    ①聴力関連検査(乳幼児等の聴性脳幹刺激反応による聴力を含む)、②めまい検査、③顔面神経麻痺の検査

  7. 眼科関連検査:

    ①視力検査、②眼圧検査、③視野検査、④斜視検査

  8. 採血業務:

    検体検査部門の色々な検査種類の採血をします。


特徴・特色

特徴・特色

  1. 診療当日の状態の検査結果が診療前に得られるよう、検査依頼から報告までの時間を短縮(至急検査、約30分以内)し、効率の良い診療に貢献。
  2. 患者様に、より安全で適正な輸血療法を提供すると共に、献血で得られた血液製剤を無駄にしないために院内での使用適正化を推進しています。
  3. 細菌検査の迅速な対応により、適正薬剤の情報提供を行い、院内感染対策への貢献。

技師長あいさつ

はじめに

検査科技師長 照屋 彰

検査科技師長 照屋 彰

当院は高度・多機能病院として時間救命救急、母子総合医療センター、臨床研修指定病院、離島支援等、高度特殊医療を担うことを基本方針にしております。その病院基本方針を十二分に発揮できるよう検査科体制を構築し、臨床側・研修医のニーズに応え、患者様にとってより良い医療が提供できるような検査科を目指しています。


検査科基本方針

  1. 検査は忠実、正確、迅速、丁寧であること。
  2. 患者様には親切、明確、丁寧であること。
  3. お互い職員は、信頼と相互理解、協力と調和、気配りそして組織的(医療の立場)であること。
  4. 検査データは常に制(TQC)の下に報告する。

特色

  1. 電子カルテの導入に伴い、全ての検査データを電子化して迅速報告を実施しています。
  2. 時間外、夜間、休日も当直技師2名を配置し24時間体制で検査を行っています。
  3. 生化学検査、尿一般検査、免疫血清検査、血液検査及び時間外の緊急検査を業務委託(ブランチ)しております。
  4. 成人外来採血室を検査科で運営し、検査技師のローテーションにより採血業務を行っています。
  5. 病棟予約検査の採血管の前日払い出し及び当日朝の病棟検体の回収を行っております。
  6. 検体検査部門の業務委託に伴い生理検査部門の業務拡大として、超音波検査(心臓、腹部等)の強化、心カテ支援、リゾトミー(機能的脊髄後根切断術)での筋電図検査、肛門内圧検査等を行っています。
  7. 離島7診療所から送られてくる検体の検査を行っています。
  8. 離島チーム医療としてNSTチーム、サポートチーム、院内感染防止対策及びICT活動等に参画しています。
  9. 院内各種委員会へは各技師が委員として参加し情報の発信・共有化を計っています。検査部門運営委員会・感染防止対策委員会・輸血療法委員会・医療情報システム委員会・医療安全管理委員会・クリニカルパス委員会・外来運営委員会・病棟運営委員会・ホームページ委員会・医学雑誌整備委員会・その他(13委員会)

人員配置

  1. 病理医2人
  2. 技師長1人
  3. 副技師長2人
  4. 輸血検査3.5人(技師2.5人、事務1人)
  5. 細菌検査3人
  6. 病理検査5人(技師人10人、事務1人)
  7. 生理検査11人(技師10人(福技師長兼務)、事務1人)
  8. 眼科検査2人(視能訓練士2人)
  9. 生化学・尿一般・血液・血清検査ブランチ職員 15人(技師14人、補助員1人)

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生化学検査

生化学検査は、最も取り扱う検査項目が多く那覇病院で実施している項目でも約70項目に及びます。また、特殊な検査は、県外の検査センターへ検査依頼をしております。検査は、主に血液(血清成分、血漿成分)、尿を検査試料としてコンピュータで管理された高性能の自動分析装置を使用し正確且つ迅速に検査データを病棟、外来診察室へお返ししています。


主な検査として

検査名 検査項目
① 肝機能検査 GOT、GPT、γ-GTP、ビリルビンなど
② 腎機能検査 クレアチニン、BUN、尿糖、尿蛋白など
③ 糖尿病の検査 血糖、尿糖、インシュリン、HbA1cなど
④ 膵臓、心臓に関する検査 アミラーゼ、CPK、など
⑤ 脂質に関する検査 総コレステロール、中性脂肪、HDL-コレステロール(善玉)など
⑥ 貧血検査 鉄、フェリチンなど
⑦ ホルモン検査 甲状腺ホルモン、インシュリンなど
⑧ 悪性腫瘍に関する検査 CEA、α-FPなど
⑨ アレルギーの検査 IgEなど

血液検査

血液検査室では、血算、血液像、血沈、血液凝固検査、血小板凝集能、骨髄像などの検査を行っています。

血算 血液中の細胞成分(白血球、赤血球、血小板)の測定

  1. 白血球はさらに5分類され、それぞれが体の殺菌や免疫反能に関係します。また、さまざまな疾患で増減や異常を起こします。白血病とは白血球が腫瘍化した病状です。その中でも沖縄や九州で多いATL(成人T細胞性白血病)はリンパ球に特徴があります。(写真参照)
  2. 赤血球の数が減ると貧血になり、増えすぎると多血症に成ります。基準値には男女差があります。
  3. 血小板は出血をとめる働きがあり、この数が少ないと出血しやすく止血しにくくなり、増加しすぎると血栓ができやすくなります。

血算 血液中の細胞成分(白血球、赤血球、血小板)の測定
  1. 白血球はさらに5分類され、それぞれが体の殺菌や免疫反能に関係します。また、さまざまな疾患で増減や異常を起こします。白血病とは白血球が腫瘍化した病状です。その中でも沖縄や九州で多いATL(成人T細胞性白血病)はリンパ球に特徴があります。(写真参照)
  2. 赤血球の数が減ると貧血になり、増えすぎると多血症に成ります。基準値には男女差があります。
  3. 血小板は出血をとめる働きがあり、この数が少ないと出血しやすく止血しにくくなり、増加しすぎると血栓ができやすくなります。
血液像 白血球の5分類をパーセントで表しますが、機器で分類する方法と、 スライドグラスに血液を薄く伸ばして染色し、顕微鏡下で分類する方法があります。 (写真参照)
赤沈 抗凝固剤を入れた血液を細長いガラス管にいれて垂直に立てておき、赤血球が何㎜沈んだかを測定します。感染症などの指標になります。
凝固検査 凝固検査にはたくさんの種類がありますが当検査科では、出血時間、PT時間、APTT時間、フィブリノーゲン、へパプラスチンテスト、FDP、AT-Ⅲ、D-D、XⅢ因子を実施しています。PT時間(ワーファリンなどの抗凝固治療薬のコントロールに利用します。)
血小板凝集能 血小板の機能検査のひとつで、各種の先天性及び後天性血小板異常の診断、出血性疾患や血栓・塞栓症の病態把握や識別、それらの疾患の予防や治療に欠くべからざる検査です。
骨髄像 血液は骨髄で造られますが、血液疾患の病態を知る上で重要な検査です。

一般検査

一般検査では、尿検査、便検査、髄液検査、穿刺液(胸水、腹水、関節液)検査、精液検査などを行っています。

尿検査

腎、尿路系、肝、内分泌系などの状態を知ることができます。

  1. 定性試験

    試験紙を用いて実施します。

    検査項目:蛋白質、pH、潜血、比重、ケトン体、ビリルビン、糖、ウロビリノーゲン、白血球、亜硝酸塩

  2. 沈査

    遠心後、顕微鏡で尿中の有形成分を観察します。

    尿沈査中にみられる成分:赤血球、白血球、上皮細胞、細菌、円柱、結晶など


尿の採取法について

  • 中間尿を採取してください。排尿の始めと終わりの尿を除いたものを中間尿といい、細菌や尿路外からの異物の混入を防ぐことができます。
  • 検査項目によっては24時間尿、早朝第一尿など特別な採取法で得た検体で検査する場合もあります。

便検査

  1. 便潜血

    糞便中のヘモグロビンを検出します。便潜血の検出は、大腸がんをはじめとした消化管の出血性病変のスクリーニングテストとして利用されています。

  2. 寄生虫検査
    • 集卵法
      糞便にホルマリン、エーテルを加え、虫卵・虫体を遠心沈殿させて、顕微鏡で観察します。糞線虫、ランブル鞭毛虫卵など。
    • セロファンテープ法
      ギョウ虫卵の検出に利用されます。

免疫血清検査

免疫機能を反映する検査
ウィルスや細菌が体内に入ると、免疫反応として抗体が作られます。その抗体や抗原(ウィルスや細菌)を検出する検査です。
感染症検査
B型肝炎、C型肝炎、梅毒、成人T細胞性白血病ウィルス、インフルエンザ抗原、RSウィルス抗原、マイコプラズマ抗体、トキソプラズマ抗体
自己免疫疾患検査
抗核抗体検査、抗DNA抗体検査

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輸血検査

血液型検査

(ABO式血液型)

占いとかでよく知られていますが、A、B、AB、O型の4群に分類されます。A型の人はA抗原、B型の人はB抗原、AB型の人はA、B抗原の両方を持っていて、O型の人はA、B抗原の両方を持っていません。

日本人におけるABO血液型の頻度
A型 O型 B型 AB型
40% 30% 20% 10%

(Rh式血液型)

Rh陽性(Rh(+))、Rh陰性(Rh(-))というのは、赤血球にD抗原の有無を示すものであり、陽性はD抗原が存在することを意味し、陰性はD抗原が存在しないことを意味しています。

日本人におけるRh血液型の頻度
Rh陽性(+) Rh陰性(-)
99.5% 0.5%

不規則抗体検査

不規則抗体検査とは、輸血をする予定のある人や妊婦さんを対象に、たくさんある血液型抗原に対する抗体を検査します。主に輸血歴や妊娠歴などの既往のある人に検出される免疫抗体と自然に作られる自然抗体があり、検出率は約0.2~4%です。これらの不規則抗体の存在を予め検査することは、安全な輸血や妊婦さんに重要な意義があります。

交差適合試験

患者さんに血液製剤を輸血しても副作用が起こらないかを予め確認する検査です。輸血する血液製剤と患者さんの血液を試験管内で反応させて、凝集や溶血が起こらないか確認します。患者さんに臨床的意義のある抗体がある場合は、その抗体に対する血液型抗原がない適合血液を輸血しなければなりません。

  • 自動交差試験、血液型機器(AUTO VUE)

    自動交差試験、血液型機器(AUTO VUE)

  •  


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細菌検査

微生物検査とは…

微生物検査

病気(感染症)をひきおこす微生物には、細菌、原虫、真菌、ウイルスなどがあります。細菌検査では、主に細菌、真菌の検査を行っています。検査対象となる材料は、喀痰、尿、血液、膿、便などです。これらの材料から感染症の原因を思われる細菌を見つけ出し、どのような抗生物質が有効かを検査します。


一般細菌検査

肺炎を引き起こす菌(肺炎球菌、インフルエンザ桿菌など)や、食中毒を引き起こす菌(サルモネラ菌、O-157、キャンピロバクターなど)、尿路感染を引き起こす菌(大腸菌など)を検査します。検査結果が出るまでには、通常2~4日ほどかかります。また血液の中に菌がいるかどうか(菌血症、敗血症)を調べます。

  • サルモネラ菌

    サルモネラ菌

  • 血液培養検査の機器

    血液培養検査の機器


抗酸菌検査

主に結核菌について検査します。近年、結核菌感染者は増加傾向にあります。結核菌は非常に発育が遅い菌なので最終検査結果が出るまでには通常1~2カ月かかります。

  • 細菌検査室(1)

    細菌検査室(1)

  • 培養中

    培養中

  • 同定検査

    同定検査

  • 染色中

    染色中


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生理機能検査

  1. 心電図検査

    心電図検査

    • 心臓は血液を全身に送るポンプとして休みなく働いています。心臓の動きによって起こる電気的変化を皮膚につけた電極から検出し波形として記録し、この波形から、心拍数の異常や心臓機能異常(不整脈・狭心症・心筋梗塞)などの診断に役立てます。
    • 検査は、痛みはなく、ベッドに仰向けになり手足、胸に電極をつけ2、3分で終わります。
    • 小さいお子さまや、泣いて検査できない場合には、検査が落ち着いてできるようにミルク・おしゃぶり等を使用していただく場合がありますので準備してください。

    負荷心電図(予約制の検査):

    電極を体につけ、運動し、心臓に負担をかけ、心臓の状態を調べます。

    24時間心電図(予約制の検査):

    携帯タイプの機器を用いて24時間の心電図を記録する検査で、日常生活の中で心電図上にどんな変化が起こるのかを調べます。

  2. 呼吸機能検査

    • 肺の働きを見る検査です。どのくらい大きく息が吸えるか、酸素をどれくらい体に取り込めるかなど呼吸器の働きを調べます。
    • 肺活量(VC):

      日常、息をしているときに使っている肺の容量を調べます。

    • 努力性肺活量(FVC):

      息をいっぱい吸い込んだあとに勢いよく一気に吐くことで気管支の状態や、肺の柔らかさなどを知る事ができます。

  3. 脳波検査(予約制の検査)

    脳波検査

    • 脳が発するわずかな信号を検出し波形として記録し、脳の活動状況や、光の点滅・深呼吸に対する脳の反応を調べます。
    • てんかんの疑いや痙攣、意識障害、行動異常、外傷などがある場合等に検査します。
    • 頭や耳、手に電極を貼り(痛くはありません)脳の状態を測定します。
    • 検査時間は約1時間かかり、静かに目を閉じて横になっていることが必要です。
    • 睡眠時の脳波が必要な場合には、当日は寝不足で来院して頂きます。また静かに横になっていられない患者様や、眠れない患者様、小さなお子さんの場合には睡眠導入剤を使用する場合がありますが、効果に個人差がありますので当日は寝不足の状態で来院して頂きます。

  4. 筋電図検査(予約制の検査)

    • 筋肉の働きを見る検査で、手足の筋や神経の障害の有無を調べます。
  5. 超音波検査

    • 心臓の動きや血液の流れを調べたり、肝臓や胆嚢等の各臓器の腫瘍や結石の有無を調べたり、甲状腺や乳腺の異常、胎児の発育など、検査部位は各種臓器にわたり、がんの早期発見にも役立つ検査です。
    • 超音波検査とは、人間の耳に聞こえない非常に高い周波数の音波(超音波)を体内にあて、臓器にあて跳ね返ってくる音波を、コンピューター処理して各臓器の状態を画像としてみる検査です。人体に無害で、リアルタイムに画像が得られます。
    • ※腹部(肝臓や胆嚢など)超音波検査日は、食事の影響により臓器が見えにくくなることがありますので、水分・食事を摂らずに来院してください。薬服用の方は事前に確認してください。

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採血室

患者様の検査に関わるすべての採血および採尿等を行う所です。

  • 採血室の様子

  • 採血の様子


  • 患者様控え室(テレビ完備)

  • 採尿室(プライバシ-は守られます)


採血に関わる質問には誠意をもってお答えします。

また気分が悪くなった方は遠慮なく申し出てください。