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医療・介護の現状

八重山諸島の医療・介護の現状

八重山諸島は石垣島(石垣市)やそれ以外の島々(竹富町・与那国町)からなっており、人口は約54,000人、また住民票を移していない居住者が数千人いると推測されます。また観光客数は年々増加しており昨年度は約130万人に達し、約3泊の平均宿泊数を考慮すると毎日平均1万人程度の観光客が滞在している計算となります。

平成29年4月現在、石垣島には、病院が3カ所、開業診療所が19カ所あります。

病院のうち1カ所は回復期リハビリ病院として、リハビリの必要な患者さんを中心に治療しています。また重症患者さんに対応可能な急性期病院は当院(県立八重山病院)のみです。

診療所の標榜科内訳は、内科系9(うち1カ所は透析専門)、皮膚科2、整形外科3、耳鼻咽喉科2、小児科1、脳外科(有床診療所)1、眼科2、産婦人科1、心療内科1カ所です。

周辺の島には病院はなく、診療所が7カ所(西表島2、与那国島/竹富島/小浜島/波照間島/黒島それぞれ1 常勤医1人ずつ)あります。飛行機や船の定期便が運行しない夜間や、日中においてでも緊急性のある重症患者が発生すれば、海上保安庁の協力のもと、ヘリコプターで八重山病院に搬送されます。天候不良の際には飛行できない事もあります。

石垣市には休日夜間当番診療所のシステムがないため、休日夜間には、軽症から重症患者のほとんどが当院救急外来を受診するため、軽症患者さんには長時間の待ち時間が発生することもあります。

全国的に地方・僻地における医師不足や偏在が問題となっていますが、当院も各科常勤医が揃っているわけではありません。

小児科・産婦人科領域疾患から、がんに対しての手術・抗がん剤化学療法・緩和ケアまで含めて、だいたいの一般疾患については当院にて対応可能ですが、2017年4月現在、心臓血管外科・脳神経外科(本年6月から着任予定)・乳腺科・呼吸器内科・神経内科・血液内科・眼科・小児外科・形成外科・歯科口腔外科(2018年4月から着任予定)などの専門科・分野の常勤医師が不在です。これらの領域における専門的診察が必要と判断される場合には、他常勤医師による診察・島外からの応援(非常勤)医師による診察・島外の他院への紹介などにより対応しております。緊急性があり当院で治療が困難な場合は、自衛隊の協力の下沖縄本島の医療機関に飛行機/ヘリ搬送となりますが、同様に天候に左右されることもあります。

また、島内にない施設や、できない主な検査・治療としては、以下のものが挙げられます。

・放射線治療 ・PET(Positron,emission tomography) ・各種シンチグラフィー ・特殊な内視鏡検査(超音波内視鏡など) ・血液センター(本島からの輸血の輸送が間に合わない場合に献血者からの全血輸血を施行することがあります。)

一方、介護に関しては、現在、八重山圏域には入所できる施設(特別養護老人ホーム)が五カ所ありますがいずれも満床で、入所まで4~5年待ちの状況です。新規の利用者が早期に入所できる見込みはほとんどありません。その他に介護事務所は20カ所以上あり、自宅に退院される患者さんの介護の度合いに応じて担当ケアマネージャーが利用できるケアプランを立ててご利用いただいております。自宅での介護に関わるケアプランや、介護者への負担は沖縄本島や本土と大きく変わりありませんが、直接介護をされるご家族が島内にいない患者さんは、病院で治療が終了しても自宅へ戻れず、施設へ入所することもできず、社会的問題となっている現状です。

このように離島においては医療や介護サービスを沖縄本島や本土なみに受けられないこともあります。

移住や観光で来島される皆様も含めて、離島医療の現状をご理解いただきますようお願いいたします。ご不明な点があれば適宜ご確認・お問い合わせください。