機能・特徴

【機能】

【特徴】

救命救急医療

救急告示病院として救急患者に対し、24 時間 365 日救急搬送の受入れに応じ、患者の状態に応じた適切な救急医療を提供します。 また、地域救命救急センターの指定を目指し、急性心疾患、脳卒中、外傷など多様な救急症例に対応し、二次、三次救急医療を中心により多くの救急患者を受け入れます。

周産期医療

地域周産期母子医療センターとして、北部医療圏において安心して子どもを産み育てることができるよう24時間体制で周産期医療を提供します。 また、新生児集中治療室(NICU)や新生児回復期治療室(GCU)を設置し、周産期に関する高度な医療を提供します。

集中医療

集中治療室(ICU・CCU)や高度治療室(HCU)を設置し、重篤患者及び重症患者に対し、安全な高度急性期医療を提供します。

がん医療

地域がん診療連携拠点病院としての指定を受け、手術療法、化学療法及び放射線治療の充実を図り、5大がんを中心とした主ながん腫に関するがん医療を提供します。

感染症医療

感染症に罹患した患者の 回復及び救命をするための医療を提供します。 機能を充足させるための主な部門整備の方針は以下のとおりです。
(ア) 第二種感染症指定医療機関としての必要諸室・設備の確立
(イ) 感染症対応に考慮した新病院整備(個室化、陰圧室の整備、動線分離等)
(ウ) 院内及び市中感染疫学調査への対応

災害医療

災害時の重篤救急患者の救命医療 及び患者が同時多数発生した場合の医療を提供します。機能を充足させるための主な部門整備の方針は以下のとおりです。
(ア) 地域災害拠点病院としての必要機能・設備の整備(諸室、設備、体制、備蓄等)
(イ) 災害時対応体制の整備
(ウ) あらゆる災害を見越した建物設備の整備(地震、台風、日常的な強風・暴風対策等)

透析

急性期の重症患者の透析のみならず、「維持透析」の機能を果たす
70 ベッド(内、感染症患者対応用陰圧個室:5室)を整備

  • 救急患者の重症合併症や集中治療を要する重症患者への透析等、高度急性期医療を支 える専門的で質の高い透析を行う。
  • 合併症を有する等、地域の透析医療機関では透析導入が困難な患者に対応する。
  • 維持透析を継続して実施する。
健診および検診

現在、北部地区医師会病院が担っている健診および検診機能を引き継ぎ、がんをはじめとした各種疾患の早期発見、早期治療、健診結果に基づく医療を病院一体型で提供し、検診車の運用も継続する。

高度急性期病院

医療機関の4つの区分のうち、高度急性期医療および急性期医療を提供する病院として機能する。

区分 定義
高度急性期 急性期の患者に対し、状態の早期安定化に向けて、診療密度が特に高い医療を提供する
急性期 急性期の患者に対し、状態の早期安定化に向けて、医療を提供する
回復期 急性期を経過した患者への在宅復帰に向けた医療やリハビリテーションを提供する
慢性期 長期にわたり療養が必要な患者を入院させる
総合診療科

総合診療科」を中核とした医療体制の構築と研修の充実 様々な状態に応じた適切な医療を提供する目的で、専門科の垣根を越えた幅広い視野に基づく総合的な診療機能(総合内科、一般外科等)を持ちます。

<総合診療科の役割(位置づけ)>

  • ①全人的医療の中心的な担い手として、多職種・多機関と連携し、救急診療から在宅、 看取りまで幅広く対応する。
  • ②どの診療科にかかってよいかわからない、診断がはっきりしないなどの患者や、複数 の臓器の問題、複数の疾患を抱えた患者の診療を行う。
  • ③専門性の高いものを的確にトリアージすることや複雑化した症例を引き受けることで、臓器専門医療体制を下支えする。
  • ④高い診断力を身につけた全人的医療の担い手を育てる。
  • ⑤離島・へき地診療のサポート体制を構築する。

※全人的医療とは、特定の部位や疾患に限定せず、患者の心理や社会的側面なども含めて幅広く考慮しながら、個々人に合った総合的な疾病予防や診断・治療を行う医療

離島・へき地や在宅医療支援
  • 診療所医師の育成のための総合診療専門研修プログラムの整備
  • 看護師等の離島・へき地診療体制・研修体制の確立
  • 地域診療を担う「離島・へき地支援及び在宅医療部門(仮称)」の整備
  • 在宅医療 (巡回診療からの切り替え)を行う
地域密着型 地域ネットワーク
  • 地域医療支援病院として、北部地域すべての医療機関とネットワークを構築し、地域完結型の医療を目指す。
  • 患者さんの病状に最適な医療を地域で提供できる体制(地域包括ケア)を構築するためのかなめとなる役割を果たす。
  • 地域医療従事者などへの研修機能をもち、北部地域の医療を支える人材を育成する。
  • 北部地域に暮らす人々の生活を見つめ、医療のみならず保健・介護・福祉・教育などとの連携を密にとる
研修機能
  • ①臨床研修および専門研修の充実(研修管理部署、研修施設の充実)
    1. (ア)多職種が利用可能な研修室、研修機材の整備
    2. (イ)研修医の相談や研修管理を行う、臨床研修センターの整備
    3. (ウ)離島を含めた各診療所や各病院とweb会議、web研修等に活用可能なオンラインルームの整備など
  • ②地域の医療機関に勤務する医療従事者 及び学生に対する研修機能を充実させる。
  • ③「琉球大学地域医療センター(仮称)★」
  • ★琉球大学のサテライト教室として院内に設置。必要な診療科の教授、准教授などの指導医やスタッフを配置し、公立沖縄北部医療センターの指導医と一体となって、専攻医、研修医及び医学生の指導を行う。
  • また、同センターの教授等は公立沖縄北部医療センターの診療にも携わることで診療体制も充実し、医師が定着しやすい職場環境を整備しやすくなる
人材交流
  • 琉球大学病院地域医療教育センターの設置
  • 県立病院との人事交流:県の医療従事者確保施策の活用
  • 県外・国外医療機関などへの派遣研修