病院見学実習
人の起居動作から歩行までの動作で「できない(実用性でない)」動作を『運動学』『解剖学』『生理学』的に分析し骨関節・筋肉・神経・心肺機能等の原因を見つけ具体的な治療プログラムを身体・精神・環境面から立案・実施しています。
日常生活の様々な動作・作業を運動機能面、知的機能面から分析し、動作・作業を通して機能回復を図ります。また、外傷後の肩・腕や手指のリハビリ、社会復帰に向けての職業関連動作の専門家でもあります。さらに、「高次脳機能障害のリハビリ」を言語聴覚士や理学療法士と共に行います。
ことばによるコミュニケーションは言語、聴覚、発声・発音、認知などの各機能が関係していますが、病気や交通事故、発達上の問題などでこのような機能が損なわれることがあります。言語聴覚士はことばによるコミュニケーションに問題がある方に専門的サービスを提供し、自分らしい生活を構築できるように支援する専門職です。また、摂食・嚥下の問題にも専門的に対応します。
当院の急性期病院としてのリハビリテーションの役割は、入院患者様の寝たきり予防、日常生活動作(以下Activities of Daily Living:ADL)の自立度を高めることです。そのため入院患者様に共通するのは入院早期からのリハビリテーションの介入が重要になります。 高齢化社会がすすみ、入院前よりADLの低下がみられる患者様が多く、病気や怪我による治療と並行して筋力低下や認知機能低下(廃用)の進行予防が予後を左右します。 平成30年4月からICUでも入院後早期にリハビリすることが認められ診療酬が改定されました。当院では平日に多職種協働によるICUカンファレンスを実施し、安静や鎮静レベルに応じて確かなリスク管理の下で積極的な早期離床を実施しており、それが身体機能だけでなく認知機能低下を予防し退院後の自立度の高い生活につながると考えています。
急性期治療を終え、病状が安定したがすぐに在宅復帰・施設復帰するには不安がある患者様に対して、復帰に向けた診療、看護とともにリハビリテーションを行い、安心して退院いただけるように支援する病棟です。
現在、ICUでの合同カンファレンス以外に定期的に行われているのは整形外科、内科、循環器内科になります。最善の治療のために情報を共有し、チームアプローチを高めるためリハビリチームだけでなく、他職種協働による各診療科や病棟とのカンファレンスに積極的に参加しています。 私たちは、チームの一員として地域の皆さんが住み慣れた場所で長く安心して生き生きとした生活を送っていただけるよう力を合わせて取り組んでいきます。チームに加え患者様本人の意欲とご家族の支えが大切になります。ご協力よろしくお願いします。
医師1人、理学療法士(PT)9名、作業療法士(OT)4名、言語聴覚士(ST)3人、リハビリ助手2名の合計18名です。3学会合同呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士等の資格を取得したスタッフもおり、日々の診療に生かせる様、努めています。
理学療法士 :運動やトレーニングで機能回復をめざすリハビリのスペシャリストです。 作業療法士:日常生活動作の改善や仕事、家事、趣味活動につなげるリハビリのスペシャリストです。 言語聴覚士:話す・聞く・食べるに関するリハビリのスペシャリストです。 それぞれの資格の専門養成施設(リハビリテーション専門学校、大学のリハビリテーション学部、医療福祉系短期大学リハビリテーション学部等)で3年以上学び、国家試験の受験資格を得て、国家試験に合格する必要があります。 北部病院で働く理学療法士、作業療法士、言語聴覚士に学生時代のことを聞いてみました。